プロフィール
航空宇宙・自動車産業の集積地である名古屋で活躍する中央図研がMDMサービスを導入
株式会社 中央図研は、航空宇宙・自動車産業の集積地である愛知県名古屋市を本拠地に、設計、CAE、技術マニュアル制作、システム開発と多彩な技術分野でビジネスを展開しています。
複数のモバイル端末に対する一括設定のためにモバイルマネージャーを導入いただいた株式会社 中央図研の技術部マネージャー長谷川哲様、技術一課の濱畑克司様に、これまでの経緯や目的などをお聞きしました。
事業内容
改めて御社の事業をご紹介ください
航空機と自動車の設計支援業務をしています。当社を一言で表すならば、エンジニアリング・カンパニーという言い方になるのかと思います。また創業以来、航空機マニュアルの制作に従事してきました。30年以上にわたり、国内の航空機マニュアルの30%もの制作を手掛けています。最近のトピックスとしては、国家プロジェクトである国産旅客機(MRJ)の設計やマニュアル制作にも携わっています。
課題や背景
モバイルマネージャーを導入いただいた経緯をお聞かせください
これまで iPad の利用に関しては社内利用に限定しておりましたが、今後社外で利用していきたいという意向があり、セキュリティを高めなくてはいけなくなったことが検討のきっかけでした。 また、端末の設定を一括で行い、管理時間を削減することも考えました。25台ほどあるのですが、1台ずつ Apple Configurator や iTunes を使い、長い時間をかけて何とか設定をしており、大変面倒な作業でした。
導入のポイント
導入に際して何社か比較をされましたか?
2社から提案を頂き、比較検討致しました。セキュリティ面の機能に差はないため、管理時間の削減をポイントにし、いかに我々の設定が楽になるかという点で選定を進めました。MDMの全般的な機能として、システム側の画面上で一通りのことは設定できてしまうのですが、どこまでを網羅しているかを比較しました。例えば社内Wi-Fiの設定を7つ程設定したかったのですが、他社では3つまでの設定しか行えなく、要件を満たせませんでした。しかしモバイルマネージャーであればそもそもこちらで作ったプロファイルを端末へ送り込めるので複数の設定を一元管理することができました。この設定の柔軟性が導入のポイントですね。 また、導入後に至ってはサポート対応の良さ感じております。我々もマニュアル作成などをする際にお客様へのアフターフォローは大切にしていることもあるので、非常に高く評価しております。
拡張性について
今後の拡張性と言うと、どんな点になりますか?
まだ当社では取り組みを始めてはいませんが、今後は個人端末もモバイルマネージャーを導入して管理できたらとは考えております。しかし問題点も多く大変なことですね。個人の持つ端末に対して、会社としては必要以上のことはしたくなかったり、端末の一元管理もなかなか難しかったり。課題はまだまだ山積みですが、先ほど言った今後の拡張性という意味合いとしては「BYOD(Bring Your Own Device:私物端末の持ち込み)」への対応ということになると思います。
今後の展望
モバイルマネージャーに限らず、今後の課題や期待などはありますか?
まだまだ今回導入したモバイルマネージャーの機能を全部使い切れていないのが現状です。課題としてはVPPやBYODへの対策などでしょうか。また、最近Surface を購入したので、これからはノートPCやタブレットPC、Android 端末などの色々な端末に対して何ができるかということを期待しております。モバイルマネージャーに関しては、各端末で利用できる機能が明確になっているのでこの辺りは管理者としてはわかりやすい点です。 また今後については、i-FILTER やマカフィーアンチウイルスなどの幅広いオプションがあるので、外で iPad を利用する上で活用していけたらと考えております。
※本導入事例に記載されている内容は2015年12月現在のものです。