プロフィール
1934年創業の老舗自動車部品メーカーを支えるネットワークインフラとは?
西川ゴム工業は、1934年12月創業の各種シール材の専門メーカーです。主力商品は、ウェザーストリップという自動車のドア周りに装着するゴム製品ですが、自動車だけでなく建築、医療、化粧品など、ゴムやスポンジを用いた品質の高い製品を国内外のメーカーに提供しています。海外拠点として、アメリカ、中国、タイ、メキシコ、イギリスなど8ヵ国11拠点を展開しています。
現在の企業活動におけるITの重要性は語るまでもありませんが、そのIT基盤の根幹を成すネットワークは、インターネットはもちろん社内LANや国内外とのネットワーク全てにおいて「停止ゼロ」を要求されています。特にインターネットは得意先の各種業務システム利用はもちろん、今後の展開が期待される各種クラウドサービス利用などには高い能力と安定性が必要です。
課題や背景
ハードウェア類も老朽化し、回線品質も100Mbpsではもう限界でした
これまでは、某社のビジネスタイプの回線が1回線で、各種ネットワーク機器はITベンダーの力を借り、自社で調達して構成していました。ファイアウォールやスイッチの設定を何とか自力でこなし、老朽化している機器を10年以上利用している状況でした。
弊社で利用するメールやスケジュール、ワークフローなどは、オンプレのサーバで稼動する某社のグループウェアでした。サーバの老朽化とグループウェアの保守サポート終了を見据え、クラウドサービスであるOffice 365 へ切替たことが見直しの背景です。従来サービスの通信速度は100Mbpsで、通信量が多く通信速度が頭打ちになることも少なくない状況でした。従来サービスでは Office 365 を利用するのは完全に能力不足であることが分かっていました。
また、回線速度はもちろん、各種ネットワーク機器の冗長構成、更に社内にあるDNSの老朽化も問題視しており、DNSの刷新も大きな要件でした。
光ビジネスアクセス NEXT 導入のポイント
圧倒的なコストパフォーマンスと優れた安定性
複数社のサービスと比較検討しましたが、とにかくコストパフォーマンスが良かったのが USEN GATE 02 のインターネット回線、光ビジネスアクセス NEXT でした。専用線や帯域保証も検討しましたが、やはり高額になってしまうので、ベストエフォートではありながら、専用線や帯域保証回線と同等以上の能力が期待できる専有回線として光ファイバを接続する構成を大変気に入りました。通信が逼迫して極端に遅くなることがなくなり、非常に安定している点も満足しています。
ビジネスセキュリティ導入のポイント
UTMの運用をアウトソースできる安心感
回線能力だけでなく、完全アウトソース型のUTMサービス、ビジネスセキュリティ(VSR)のサービスレベルも評価ポイントでした。DNSは社内からキャリアサービスへ移行したい思いが強くありました。実はファイアウォールの設定管理が自社では無くなることには最後まで抵抗感がありましたが、UTMの管理を行っているバリオセキュアさんの高い技術力と迅速な対応力で安心感に変わりました。UTMの管理画面も日本語対応でわかりやすく、通信の見える化が実現できましたし、管理の手間を省けるので、いまではメリットに感じています。
もう一つUTMをアウトソースすることのメリットとしては、今後の老朽化に対して悩まなくて済むという点です。これまでは、自社で購入し運用していたのですが、VSRはレンタルという形での提供なので、この先ずっと老朽化について心配する必要がなくなりました。
成果
現在は国内拠点の1200ユーザ全員が、Office 365 を安定利用しています
間違いなく回線能力はアップしています。従業員がそれを実感することはないかもしれませんが、問題なく通信をさばけていますので、これに勝る効果はないですね。
また、これまでは自分たちで管理していて困ったことがあればどこに連絡すればいいかわからなかったのですが、いまはUSENさんに聞けばいいので、とても心強いです。
今後の展望
今後は、バックアップ回線も検討したいです
現在、これまで使っていた回線をバックアップ回線にしているのですが、この回線をリプレイスする必要があります。USENさんはマルチキャリアでサービス展開しているので、USENさん1社で冗長構成を組むことができます。この点はとても大きいポイントです。
※本導入事例に記載されている内容は2018年3月現在のものです。