プロフィール
未来の自分の土台を築きあげる
広島城北中・高等学校は広島にある中高一貫の男子校で、現在は1,300名弱の中高生が通っております。 ICT環境としては、2013年頃から徐々に整備を始め、学習する場所は全てWi-Fi化されています。授業の内容に関する情報収集からプレゼンテーションのための資料作成まで、授業ではさまざまな場面でタブレットを利用します。そのため、安定した通信環境は欠かせません。 本校では、生徒たちが社会に出て行く「10年後を見据えた学び」を推し進めています。社会に出たら、ICT機器を使って仕事をするとか、コミュニケーションを取る事は必須ですよね。早いうちにこういうものに慣れて、利用して、失敗も含めて学校の中で体験してもらいたいと思っています。そうして、正しく使える人、正しいユーザーを育みたいということが根底にあります。いわゆる「グッドユーザー」になりなさいと常日頃から伝えています。ツールはあくまでも、生徒が「グッドユーザー」になるためのツールとして導入しているとお考えいただければと思います。
課題や背景
導入前はN対Nのオンライン英会話に回線が耐えられていなかった
在利用しているICT教材の中で、一番帯域を使っているサービスがオンライン英会話です。海外と接続してマンツーマンでのスピーキングを行うものですが、N対Nで行うものなので、1クラス30人で行うと30対30、2クラス同時になれば60対60になってしまいます。 これを当時家庭向けの回線を論理的に分けたネットワーク環境で行っていた時には、オンライン英会話が始まると明らかに職員室のネットワークのパフォーマンスが落ちていました。大規模な障害が起こる前に冗長化をしなければいけないということになり、検討をはじめました。
導入のポイント
決め手となったのは費用対効果
検討に際し、最初は専用線をという話も出ていたんですが、あまりにも金額が高くて、ちょっと手が出ないな、という話になりました。また、家庭用のベストエフォート回線をもう一本入れたところで、本当にパフォーマンスが改善するのかという危惧もありました。結局、共有回線に何ユーザーぶら下がっているかという話になるので、家庭用をもう一本引いたところで本当に速くなるのか、引いてみないとわからないという、判断しにくい状況になっていました。 価格面を考慮しつつも、もう少しパフォーマンスが出るものを探しておりました。そこで、USENさんの回線のご説明をうけて、家庭用とは大きくつながり方が違うと話を伺いまして、導入事例等も参考にし、選定に至りました。
成果
現在は複数の授業支援システムを問題なく接続できる
本校ではオンライン英会話以外にも、授業支援システムを導入し、さまざまな授業で利用しております。具体的には、理科の実験結果を録画して共有を行ったり、数学ではAIを利用して生徒ごとに最適化された学びを可能とするアプリを使ったりする授業を展開しております。それ以外の授業でも、学んだ内容の振り返りのスライドを作成してグループで発表することを行っています。こういったものを作ると生徒は凝りますから、1つずつのファイルサイズがどんどん大きくなっていく訳です。 これら全てがクラウドを利用したアプリで行っているため、この回線を導入する以前は、使っている内に通信が遅くなったり、課題提出が遅れてしまったりという事もありました。 現在は重たい通信が複数行われていても問題なく接続が可能になっております。オンライン英会話を同じ時間帯に行っても遅延や輻輳が起こることはなくなりました。
当社への要望
今後も高品質のサービスを提供してほしい
インターネット環境を利用した、さまざまな教材が今後も開発され、通信量は増えていく一方であることは間違いありません。ですから、通信容量が大きくなっても、安定した通信サービスの提供をお願いしたいと思っています。インターネット環境は、学校にとっても水道や電気と同じくらい重要なインフラの一つです。 縁の下の力持ちとして、今は十分にパフォーマンスを出してもらっています。引き続きよろしくお願いします。
※本導入事例に記載されている内容は2020年1月現在のものです。