プロフィール
社内ネットワークの見直しに「ビジネスセキュリティ」、社内の情報共有ツールに「G Suite」を採用
デンプン系接着剤メーカーとして創業。生活に身近なところでは、圧着ハガキに使われている接着剤や、スマホやタブレット画面タッチパネル用粘着剤など、様々な環境にやさしい製品の開発・製造・販売をしているサイデン化学株式会社。時代のニーズに合わせ、スピーディな製品開発を行うべく、東名阪、埼玉、滋賀の各拠点を結ぶ新たなネットワークを構築し運用している。
セキュリティ導入の背景
貴社ビジネスにおけるITインフラの重要性について教えて下さい
(垣内室長)弊社は化学会社でして、ここ浦和工場ではお客様からのオーダーを受け、生産量などを全社の生産部門をコントロールしています。そのため多くの関連部門とやり取りやテレビ会議の頻度が高く、それに伴い通信量も多くなってきました。また、数年前までは紙による情報伝達が多かったのですが、今後を見据えた上で、ITを活用した情報共有の仕組みを整え、セキュリティを強化し、ペーパーレス化を進めていこうという取り組みを電算室が中心になって実施することになりました。 そこで2年の歳月をかけて全社的なシステムを再構築、データセンターを含む8拠点で社内VPNの見直し、セキュリティ強化、サーバのBCP対策を計画。特にここ浦和工場は、研究所としての役割も大きく、容量が大きい機密データを取り扱っていることもあり通信速度とセキュリティを重要視する必要がありました。
ビジネスセキュリティ導入のポイント
ビジネスセキュリティを選んだ決め手を教えて下さい
(垣内室長)前述の通り、通信速度とセキュリティについては高いレベルを求めていました。今回の見直しにおいて足回りの回線にUSENさんの「光ビジネスアクセス NEXT」を採用していますが、合わせてご提案いただいた「ビジネスセキュリティ」はルータにバリオセキュア社のVSRを採用しており、こちらの機器の品質が非常に高く、サービスとしての価格もリーズナブルだったので採用に至りました。また、回線とルータを一括で保守して頂ける点も魅力でした。
G Suite 導入の背景
グループウェアとして、「G Suite」を導入いただきました
(垣内室長)実は当初、別のグループウェアを導入する予定でした。導入を決定する寸前まで、契約手続きなども進んでいたのですが、サービスの仕様変更によって当社の要件に合わなくなってしまいました。急遽ゼロベースで見直すことにしたんです。 そんな中、社内ネットワークを構築して頂いた接点から、USENさんに「G Suite(旧 Google Apps for Work)」をご紹介頂きました。
G Suite 導入のポイント
変更する決め手となったポイントはどんな点でしたか?
(垣内室長)まず G Suite(旧 Google Apps for Work)であれば当初導入を予定していたサービスと比較して約半分の投資で当初からの計画を実現可能である点です。要件の1つとして情報共有のために社内ポータルサイトを作る必要があったのですが、G Suite(旧 Google Apps for Work)の機能の1つである Google サイト を利用することでそれが半年程あれば稼働できると説明を受けました。そこで弊社のSEである笠井さんに、半日程度の勉強会を受講していただいたところ、サイト本稼働まで5ヵ月くらいでと判断できたのがとても大きかったです。
(笠井様)最大の決め手となったのは G Suite ならHTMLなどの難しい専門知識がなくても直観的な操作ができるのでわかりやすく、さらに自社のツールとしても活用しているUSENさんの支援体制があれば、私たちにも社内ポータルの構築はできると判断できたことです。また、構築だけでなく費用を使わず自社で維持管理ができそうだと判断できた点が何よりポイントでした。
G Suite 導入から活用の流れ
社内ポータルサイトはおひとりで構築されたのですか?
(笠井様)多くの方に協力をいただきましたが、基本的な部分は私ひとりです。昨年の年末くらいから着手し、4月中旬にプレサイトを垣内室長などに見ていただき、社内で意見を集めて、5月に社内全ユーザーに公開しました。技術的な部分も大変でしたが、機能の後ろ側にある、役職の権限の割り振りや承認方法など、社内の規約や約款など付随するカスタマイズが多く大変でした。USENさんの助言があり作り始めたのですが、完成した今では出来栄えにも満足しています。
(垣内室長)急いで作るので、まずは試行版でOKだと笠井さんには言いました。100%完璧でなくても改訂を加えて行こうと。これを全て開発ベンダーに依頼すると、そのたびに修正費用が発生する訳ですが、自分たちで修正できるのがいいですね。 大切なのは、この社内ポータルサイトに火を灯すと言いますか、更新頻度を高め、まず社員のみなさんに利用してもらうことが大切だと思っています。
(笠井様)これからは会社の行事関連や募集事項なども社内ポータルで取り扱い、ブラッシュアップをしていきたいです。
セキュリティ面の変更
今回の見直しでセキュリティ面について強化された点などありますか?
(垣内室長)良かったと思っている点は、メールの誤送信対策ツール「メール誤送信防止」と「G Suite」のオプションサービスのクラウドゲート(アクセス制限)、を合わせて導入した点です。ITインフラの重要性の高まりに比例して社内の情報漏えいなどのリスクが高まっていたので2つのセキュリティサービスを導入しました。 また、クラウドゲートには本来のアクセス制限としての機能だけでなく、災害など有事の際には、緊急連絡網で知らせたキーワードを使い、自宅など外部から社内ポータルに全社員がアクセス可能になったことでBCP対策としても機能している点も良かったです。これによって有事における社員の情報共有と危機管理、指示命令ができるようになりました。
当社への要望
今後のUSENに期待することを教えてください。
(垣内室長)社内ネットワークの見直しが落ち着いてきたので現在はUSENさんのウィルス対策サービスの「エフセキュア アンチウィルス」の導入を進めています。回線サービスだけでなく、クラウドやセキュリティ関連の商材などの幅広いサービスを一つの窓口で提供していただけるのは有り難いですね。今後も低価格で高品質なサービス提供を期待しています。
※本導入事例に記載されている内容は2015年7月現在のものです。