プロフィール
「2050年の大人づくり」をスローガンとして、持続可能な社会の創り手を育成
多摩市教育委員会では、「子どもたちの生きる力の育成」「学校・家庭・地域の連携・協働の拡充」「豊かな地域づくりに向けた学びの支援」 を3つの教育目標として掲げ、教育行政の運営を行っております。
その中でも、「2050年の大人づくり」 をスローガンとして、持続可能な社会の創り手を育成するためESD(Education for Sustainable Development の略で「持続可能な開発のための教育」 を示す用語)を推進しています。ESDの充実・発展に向けては、社会的に持続可能な開発目標(SDGs)との関連を図りながら、取り組んでおります。
背景
タブレットの円滑な活用に向けた通信回線の導入を検討
通信回線の改善として、回線導入の検討を始めたのは、平成29年度でした。当時はまだ1校約40台のタブレットを共有して使っている状況でしたが、それでも通信が遅く 「授業が止まってしまう!」 という学校の声を伺うことがありました。そこで、まずは 「通信状態を改善しなければ」 という思いから検討を始めました。
令和2年度には、文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」に則り、多摩市では約1万人の児童・生徒がいるため、現在では1万台規模のタブレットを新たに配備完了しました。
通信状態といっても、子どもたちがどのようにタブレットを使った学びを行っているか、考える必要があります。学校の授業の中で使われるタブレットは、1クラス最大40人の子どもたちが、様々な学習に特化したクラウドサービスを使って情報をやり取りすることが想定されます。その情報には文字情報だけでなく写真や動画なども含まれます。例えば、一昔前のスマホの画像は1MB程度の容量しかありませんでしたが、最近のスマホで撮影した写真は10MBぐらいの容量があります。今後カメラの性能が更に向上すると、容量は2倍3倍と大きくなっていくでしょう。今の通信状況を改善し、これからの子どもたちの授業を円滑に進めていくには、より高速で安定したインターネット回線を準備する必要があると判断し、導入検討に踏み切りました。
導入のポイント
安定通信を実現したUSENの「専有型」回線
先述の通り、これからの学校では全児童・生徒が同時にタブレットを使用しても円滑に利用できる環境が保障されなければなりません。そのため 「実行速度」 には拘って検討を進めました。
インターネット回線ではよくあることですが、営業資料として示される通信速度は理論値であり、実際は同じサービスを契約するユーザーの利用状況に応じて通信速度が遅くなってしまうことがあります。所謂 「ベストエフォート」 と呼ばれる回線です。
USENさんの回線は、光ファイバを複数の利用者で共有しない「専有型」という特徴がありました。そのため 「学校の利用状況のみ」 を考慮して回線の速度を設計できる 「専有型」 は、安定的に多くのタブレットを同時運用することに長けていると考えました。これが採用を決定した理由となります。
当社への期待
今後USENに期待したいこと
令和3年現在、GIGAスクール構想にて1人1台環境となった今でも、通信は安定しています。約600名の児童を抱える学校でも、特段インターネット回線が詰まっているような話はありません。
ただ今後通信量が増えていった際に、回線容量を今以上に拡大していく必要性が生じてくると思います。その際に価格があがることも考えられますが、 「役所」 という性質上、常に予算が伴いますので、USENさん含め各社様にはお値段に関しても頑張って欲しいと思います。
ありがとうございました。
※本導入事例に記載されている内容は2021年9月現在のものです。