プロフィール
最高のエンターテイメントメディアの創造に向け挑戦を続ける
今やエンタメを楽しむメインサービスとも言える動画配信。その市場規模は2026年に7200億円を上回ると見込まれています。U-NEXT は日本におけるSVOD(定額制動画配信)サービスのパイオニアです。使いやすいサービスと圧倒的な品揃えにこだわり、2018年の調査開始以来、見放題作品数No.1※の地位を独走。テレビ局や映画会社といった特定のコンテンツホルダーと資本関係を持たない独立系サービスでありながら、シェアは業界第3位、有料会員数は275万人に上ります。
※「GEM Partners調べ」
背景
大容量のコンテンツデータを快適・安全に扱えるネットワークの構築
動画配信を行う前準備として、コンテンツホルダーから受け取ったデータに対して、メタデータの付与やエンコード処理、配信用設備への転送といった作業が行われます。現在、U-NEXT には見放題だけで24万本のコンテンツがありますが、それぞれの作品の公開に合わせてこれらの作業を行っています。そのため非常に大容量な映像データが常時ネットワークの中でやり取りされています。さらにトラフィックのほとんどが、コンテンツという知的財産であるため、万が一にも漏洩などがあってはなりません。
これらの理由から、当社がサービスを安定供給するためには、広帯域でセキュアな通信ネットワークが必要不可欠となります。
課題と導入の経緯
専門家の情報力・調整力に期待して、万全のネットワークを作ろう
2018年に多くの設備をデータセンターに移行することになり、離れた拠点からでもストレスなくデータにアクセスして作業できるよう、ネットワークの見直しに着手しました。それまでは社内スタッフにて情報収集を行っていたのですが、どうしても選択肢が少なくなってしまい、最適な選択が出来ていたとは言えませんでした。そこで、知識や情報量が豊富である USEN ICT Solutions にお願いしたほうが、窓口が一本化されて手間を省くことも出来るため、トータルで考えれば費用対効果にも優れていると判断して、全面的にご相談することにしました。
導入のポイント
10Gの専用線と異経路による完全冗長化という鉄壁のネットワークが完成
サービスを安定供給するためには、広帯域専用線が必須条件になります。帯域や速度を確保できることはもちろんですが、セキュリティを高めるため、物理的に完全な閉域である専用線を選択しました。さらに、より完璧を期すために、最重要拠点間で異経路のネットワークを採用しました。これは専用線でなければできない最上位の冗長構成です。複数のデータセンターやオフィスなど各拠点を10G、1Gの専用線でつなぎ、その中にプライベートクラウドも複数拠点に渡って組むという、大規模かつ複雑で繊細なネットワークの設計。各キャリアの経路調整も含め、気の遠くなるような作業だと思います。USEN ICT Solutions が窓口となり一括で引き受けてくれたおかげで、見事なネットワークが出来上がりました。
効果と使用感
品質とセキュリティの高さが、快適さと安定した運用に直結
ネットワークは「落ちなくて当たり前」という品質を求められますが、導入後は何も気ならないくらいトラブルもなく、常に品質が保たれていて安心しております。構成、異経路、冗長性、スペックなどあらゆる点において、贅沢な選択・採用をしたネットワークではありますが、安全性、快適さを追及して構築したことは正解だったと、つくづく感じています。
サポート・営業体制
緊急時も迅速な対応で、オペレーションの負担が軽減
めったにないことですが、障害があった場合、回線事業者はすぐに対応してくれますし、冗長構成をとっているので提供サービスには支障はありません。ただ、障害報告書は提出していただく必要があります。この点においても、USEN ICT Solutions が回線事業者さんと調整して、再発防止策まで含めた文書を迅速に作成していただけます。当社は復旧作業に専念できるため、オペレーションの負担が軽減します。これは非常にありがたいことです。
今後の期待
サービスの進展にあわせた柔軟な対応と力強いサポート
U-NEXT では、動画配信の他にも、電子書籍、雑誌読み放題も拡充しており、今後さらに唯一無二のエンターテイメント体験の実現に向けた戦略を実行していきます。ネットワークの増強や構成の見直しなども予想されますので、USEN ICT Solutions にはこれからも柔軟な対応と提案で力強くサポートしていただけることを期待しています。
※本導入事例に記載されている内容は2022年12月現在のものです。