2025.02.26
光精工株式会社、自動車部品大手がランサムウェア身代金要求を無視した結果、データが無料公開に
光精工株式会社、被害拡大防止のためサーバーを緊急停止
光精工株式会社(三重県桑名市)は2025年2月4日、同社が外部からの不正アクセスを受け、一部のサーバーがランサムウェアに感染したと発表しました。不正アクセスは1月19日に確認され、同社は被害サーバーを隔離し、セキュリティ専門会社と協力して調査を進めています。現時点で、生産活動への影響はないとしています。
今回の攻撃では、企業ネットワークの脆弱性が狙われた可能性があり、犯行グループ「Qilin」がダークウェブ上で犯行声明を出しました。同グループは約500GBに及ぶデータが流出したと主張しており、その中には製品設計書や人事情報、大手自動車メーカーの関連情報も含まれる可能性があるとしています。一方、光精工側は情報漏えいの有無について調査中で、判明次第公表するとしています。
ランサムウェア攻撃は近年増加傾向にあり、中小企業も標的となるケースが多くなっています。今回の事件を受け、光精工は原因究明と再発防止策に取り組む方針です。専門家は、企業全体でのセキュリティ対策強化や従業員教育の重要性を指摘しており、同様の被害を防ぐためにも早急な対応が求められています。