2025.04.03
株式会社琉球銀行 法人向けネットバンキングで不正送金被害 被害総額は1億円に
琉球銀行は、法人向けインターネットバンキングサービス「りゅうぎんBizネット」において、複数の不正送金被害が発生し、被害総額が1億円に達したと発表しました。被害の拡大を防ぐため、同行は即日振込サービスの一部を緊急停止。現在、サービスの再開時期は未定となっています。
同行の説明によると、銀行のシステム自体に問題は確認されておらず、今回の被害は「ボイスフィッシング(音声を用いた詐欺)」による可能性が高いとしています。犯人は、琉球銀行を装った自動音声の偽電話を利用し、顧客にネット送金に必要なパスワードを入力させる手口を用いたとみられています。
不正に取得した情報をもとに、第三者が法人口座から県外の別銀行口座へ不正送金を実行。午前中に複数の問い合わせが寄せられ、行内での確認を経て被害が発覚しました。被害を受けたのはいずれも沖縄県内の企業で、不正送金はネットバンキングの即時振込機能を利用して行われていました。現在、不正アクセスに使用されたとみられるIPアドレスについて、銀行側が順次遮断を進めています。
琉球銀行は、法人向けオンラインバンキングサービス「りゅうぎんBizネット」の即時振込(当日扱い)を停止し、翌日扱いの予約振込は銀行職員が個別に審査した上で処理する対応を実施しています。また、約1万8000社の利用企業に対し、店舗窓口での取引を優先するよう案内を行っています。
「りゅうぎんBizネット」における他行宛て当日振込停止および予約振込の処理時間変更について|株式会社琉球銀行
www.ryugin.co.jp