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2025.01.28

NISTフレームワークで、中小企業のセキュリティ対策をレベルアップ!

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専門知識がなくても大丈夫!NISTフレームワークで簡単セキュリティ対策

情報セキュリティの重要性が増す中、中小企業はサイバー攻撃の標的になりやすく、専門人材の不足に悩まされています。このような状況下で、NISTのフレームワークは、中小企業が効率的に情報セキュリティ対策を構築し、ビジネスの継続性を確保するための強力なツールとなります。しかし、なぜ中小企業はNISTのフレームワークを参考にすべきなのでしょうか?この記事では、2024年2月26日に2.0版にアップデートされたNIST(米国国立標準技術研究所)のサイバーセキュリティフレームワークの概要とそれが中小企業にとってどのように役立つのかを解説します。

NISTのフレームワークとは?

NISTのフレームワークは、情報セキュリティリスクを管理するためのガイドラインです。具体的には、情報セキュリティリスクを特定、評価、管理するためのプラクティスを提供します。このフレームワークは、企業のビジネス戦略にリスク管理を組み込むことを容易にすることを目的としています。

NISTのフレームワークの構成要素

NISTのフレームワークは大きく分けて5つのコア機能に分けられます:識別、保護、検出、対応、復旧です。これらの機能は企業が情報セキュリティリスクを的確に管理するために重要な役割を果たします。

2.0版では、構成する機能に、ガバナンス(統治)が新たに追加されました。このガバナンスの中身は、「組織の状況」、「リスクマネジメント戦略」、 「役割、責任、権限」、「ポリシー」、「監督」、「サイバーセキュリティサプライチェーンリスクマネジメント」の6つのカテゴリに分けられています。

中小企業がNISTのフレームワークを参考にすべき?

中小企業は、大企業と比べて情報セキュリティへの投資や専門知識が不足しているケースが多いです。そのため、一から考えるより、フレームワークに則って対策を行うことは、効率を上げるために役立つアプローチだと考えます。NISTのフレームワークは、情報セキュリティリスク管理のための優れたツールとなります。また、業界や規模に関係なく適用可能です。

中小企業でのNISTフレームワークの活用例

具体的な活用例としては、まず、NISTのフレームワークを使用して、現状のセキュリティリスクを特定します。次に、そのリスクを評価し、優先順位をつけます。そして、それに基づいてセキュリティ対策を計画し、実施します。最後に、その結果を評価し、必要に応じて改善策を講じます。

まとめ

NISTのフレームワークは、中小企業が情報セキュリティリスクを効果的に管理するための国際的に認められた標準的なフレームワークです。経済産業省のガイドラインやIPAのガイドラインは、NISTフレームワークをベースに、日本の企業に特化した内容となっています。これらのガイドラインを組み合わせることで、中小企業は自社の状況に合わせた最適な情報セキュリティ対策を構築することができます。NISTフレームワークを参考に、中小企業のセキュリティ対策を今すぐ始めてみませんか。

執筆者
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長幡 開介
2002年、株式会社USEN(現:株式会社USEN ICT Solutions)に入社。中堅・中小企業を中心にインターネット回線やクラウドサービスのソリューション営業を経験し、2013年からは全サービスの企画開発責任者を務める。現在は「中堅・中小企業のお客様が、安全に事業運営できるよう支援したい」という想いから、セキュリティサービスの企画やサイバーセキュリティラボの展開に奔走している。
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