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Episode362021.07.06

移転時にチェックしておきたい自社サーバ。その見直し方法や考え方をICT Solution!

著者:情シスマン
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前回、子会社の移転プロジェクトに巻き込まれ、ようやく既存ネットワークの把握を終えたにのまえ。次の仕事は子会社が保有している自社サーバの移設等運用方針の決定だが、サーバの中には老朽化が進んでいるものも。 新オフィス内にサーバルームを用意し、新しいサーバを購入して運用するべきか、データセンタに移設するか、これを機にクラウドに移行するべきか悩ましい。移転というタイムリミット迄に情報収集と決断が出来るのか?!新たに出てきた課題を前に相変わらず頭を抱えるにのまえなのであったーーー

移転前の子会社オフィスに赴いたにのまえ。前回実施したICT見える化調査の報告結果を見ながらサーバルームに入室してみた

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この会社確か古いサーバが何台かあったんだよな。
うわぁ、お洒落なサーバルームだなぁ。
スペースも湿度も温度も完璧だ。
電力はどのくらいなんだろうか…
法定停電※にも対応できているのかな。
移転先でもサーバルームを用意したほうがいいのかなぁ。
とはいえ有事の際にメンテナンスする担当者いないんだもんなぁ…
これも僕がやれって言われるのかな…(泣)

法定停電…オフィスビルや工場など、600ボルトを超える電圧で受電する事業場や一定出力以上の発電設備を有する事業場などが、年1度全館を停電し電気設備の点検を行うことが義務付けられている。

はじめの頭に「任せたよはじめくん」という部長が浮かんだ瞬間、バチッっという音と共に全館が停電した

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何ぃ?!法定停電が今日だったのか!?
どうしよう、事前に何も知らされていなかったのに!

暗闇で何も見えない中、驚いたはじめの頭上から声がした

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ひっひっひ!
ここでも会ったね、はじめくん。
今日も負のエネルギーを増幅する為、一役買ってもらおうかな。それ、マルチLANハンド!!

Dr. プロトコルがマルチLANハンドでサーバに大量の電流を流し始める

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マルチLANハンド

伸縮自在なLANケーブルが収容されたロボットハンド。各デバイスや機器に接続することはもちろん、ネットワークをループさせたり、電流を流したり、色々な障害を起こすことができる。

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な!Dr. プロトコル?!あれ…?
なんか焦げ臭くないですか?

急に全館の明かりがついて、まぶしい光の中にDr. プロトコルの姿が浮かび上がった

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うわぁ!
老朽化していたサーバから煙が出てる!
どうすんですか、もうこれ絶対リプレースしないとダメじゃないですか。

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いーっひっひっひっひ。
お前の本社のサーバはデータセンタに移設してしまったからな。
久々にセキュリティ甘々ルームのサーバにいたずら出来て楽しかったよ。
せいぜい負のエネルギーを放出するといい。
そのまま他のサーバへ負荷として流してやるぞー。

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やめてください、誰か!誰か助けてーー

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呼んだかはじめ!
む、やめろDr. プロトコル!
変形ルーターウォール!

情シスマンは変形ルータウォールで他のサーバに流れ込むはじめの負のエネルギーを止めた

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変形ルーターウォール

通常は中心に向いた四方向の矢印が描かれている楕円形のルーターっぽい盾。ファイアウォールを展開するときは変形し、炎が盾のあいだから燃え盛る。

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ちっ、このまま全サーバをダウンさせてやるつもりだったのに…。
また負のエネルギーを集めに来るから覚えておけ!

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なんだこのサーバルームは?
はじめの会社のサーバはクラウドやデータセンタへ移設したんじゃなかったか??

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いや、ここは子会社のサーバルームなんです。
今度の移転で、このサーバ達をどうしようか考えようと思って来たんですが、またDr. プロトコルの侵入を防げませんでした…
もともと老朽化したサーバは移転を機にリプレースかクラウドかとか考えないといけなかったんですけど、まだしばらく使えるかなーとか思ってた邪な気持ちはなくなりましたよ(泣笑)
とはいえ移転先でサーバルームを作るかデータセンタに移設するか、クラウド化するかとか考えないといけない事が山積みで頭まわってないんですよね…
このご時世クラウド化した方がいいに決まってますよね。
でも全部クラウド化なんてできるのかな…?

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うむ、老朽化したサーバを使い続けるリスクはでかいからな。
まあ一旦落ち着け。
まずははじめの希望を聞いておこう。
できるならクラウド化したい、が本心かな?

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まぁ、そうですね。
僕は自分の会社のオフィスにいるわけで、この会社には現時点では専任の情シスがいません。
なので、物理サーバの管理やメンテナンスに対応できる人材が現場にいなくても運用できるようにしたいんです。
サーバそのもののリース切れや保守切れを定期的に考慮するのもめんどくさいですし。
どうしたらいいのか…

調査

MISSION !
  • オフィス移転に伴うサーバ移設の考え方を理解する
  • 自社サーバ、データセンタ、クラウドプラットフォームのそれぞれの特徴を理解する
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なるほどな。では仕分けだな!
まずはクラウド化するものとしないものを仕分ける必要があるな。
よし、光ファイバーテイル!

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光ファイバーテイル

通常は光ファイバーを束ねたようなウィップ型ソード。ひと振りでネットワークにまつわるアレコレを解決できる。柄の先端にLANコネクタのような装飾がついており、スイッチのように押し込むとデータセンターとのコネクト、引き出すとLAN構築、天に向けるとクラウドを呼び出すことが可能。

情シスマンが光ファイバーテイルを掲げると、目の前の空間に用途ごとのサーバ群が現れた

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ICT見える化サービスでサーバが何台あるか把握はしていましたが、用途を纏めて可視化してくれると見やすいですね。
古いサーバはどうせ高いサーバを買わないといけないのでクラウド化したいですね。
ついでにWEBサーバのもう一台とDNSもそっちに集約したいです…って、簡単に言っていますけど、本当に大丈夫なんでしょうかね。
アプリ開発に支障をきたして社内からクレーム来てもなぁ…

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ふむ、ベンダーによっては導入時の設計、構築、移行支援から移行後のサーバの監視運用まで対応可能だしな、USEN GATE 02 は実際に使い方の手順書も納品してるからそれを見れば扱えるようになるな。
それにクラウドと言っても物理的なサーバがあるわけで、RDPやSSHのような遠隔操作ツールでログインしてしまえばオンプレと変わらないと思うぞ。

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あぁ、そうなんですね、それなら安心だ。
ファイルサーバはストレージ容量が膨大だったんですよね。コスト見合いで検討かなぁ。

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確かに、膨大なストレージ容量を使っているサーバはクラウド化すると費用がかさむ可能性がある。
今は物理サーバもここにあることだし、移転ではこのままオンプレで運用したらどうだ?
将来的に、もっとストレージを追加しなきゃいけないとか、今回みたいなサーバ入れ替えや、オンプレでも多額の出費が見込まれるタイミングで、再度クラウド化の検討をするのがいいだろう。

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なるほど、そうですね。
いつもサーバを買う時は5年見越して大容量の高いやつを買うんですが、クラウドなら必要なときに必要な分だけ使えるし、足りなくなっても簡単に追加契約できますもんね。

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そうだな。
ADサーバ※はまだ新しいようだが、買ったばかりなんだろうな。

ADサーバ…Active Directoryサーバの略。
パソコンの機能や利用者の認証情報などを管理する機能を搭載したWindowsのサーバを指す

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そうなんですね、じゃあそれも今回は置いておきましょう。
クラウドにあるサーバとこのADサーバで連携をとることはできるんですか?
AD連携出来ないと一気にめんどくさい作業増えますよね…

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安心しろ、はじめ。
当然できるぞ。
では今回はこれで進めよう。

情シスマンが光ファイバーテイルを振り下ろすと、サーバ群が自ら移動して整理されていく

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す、すごい、さすがJohisu Manさん!
ではこれで進めたいと思います!
オンプレ据え置きサーバが残ったという事は、やはり移転先でもサーバルームを作る結果にはなってしまいましたけど…。

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またDr. プロトコルに侵入を許すのか?
奴はニューロスーツを持っている。
オフィスのサーバルームだとまた誰かの後ろにくっついて入ってくるぞ。
今日の停電もおそらく奴の仕業だろう。

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なんと!法定停電かと思ってた…。
そうか、そうですね。

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新たにデータセンタにサーバを置くとなると拠点が出来るのと同じだ。
ネットワーク機器も余分に用意しなければならない。
しかし移転先で湿度・室温・電力・耐震性・耐火性などを考慮したサーバルームを用意するより余程安く収まる上に、セキュリティは高まるな。
法定停電の心配もなくなるしな。

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そうですね。
うちのサーバが置いてあるデータセンタに、今回オンプレ運用となった子会社のサーバを置いておけば、 僕的には移転先のサーバルームよりも運用が楽ですし!

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よし、ではこれで問題は解決だな!
強い情シスが企業を伸ばす!また会おう!さらばだ!

解決

ICT SOLUTION !

移転やサーバ買替は運用方法の見直しのチャンス。漠然とクラウド化した方がいいのか?
と思っている情シス担当者も、クラウドと一言で表現しても自社に必要なソリューションはIaaSなのかPaaSなのかSaaSなのか、はたまた本当にクラウド化した方がいいものか?
の判断も、そのための情報収集も煩わしいものです。
USEN GATE 02 なら、データセンタも日本全国60か所以上から提案が可能であり、SaaS型クラウドサービスはもちろん、クラウドプラットフォームも扱っているので全ての選択肢からトータルでのご支援が可能です。

クラウドデザイン
  • 導入支援から監視・運用代行までトータルサポートが可能
  • クラウドプラットフォームに最適なインターネット回線やセキュリティサービスなどインフラ周りもご提供可能
  • マルチクラウド構築も可
サービス詳細はこちらから
ビジネスiDC
  • ニーズに合せて、早急に、複数の候補を、安価に提示可能
  • 回線/VPN機器/サーバの調達、セキュリティ対策提案も同時に行えます
  • サーバの移設作業など様々なお悩みもコンサル可能
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TO BE CONTINUED…

本記事の著者

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情シスマン

本メディアの主人公。職業はヒーローで、趣味はトラフィック監視。様々な武器を駆使して情シスにまつわる問題や悩みを解決している。ITをよく知らないのに、情シス担当になってしまった人の味方です。いや、正義の味方じゃなく、正義そのもの。困っている人がいたら、助けたいお人よし。

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働き方改革や新型コロナウイルスの感染拡大により、従来のオフィスに集まる勤務形態が見直されようとしています。新しい生活様式の推進により、企業はオフィスへ出社しなくても業務ができる環境づくりが求められています。テレワークやサテライトオフィスの導入が進んだ結果、出社する従業員が減少したことを理由に、オフィス移転を検討する企業は少なくありません。 しかし、オフィス移転は高頻度で行われるものでないため、ノウハウを持つ情報システム担当者は多くありません。そのため「何から始めたらいいかわからない」「どういった手続きをすればいいかわからない」といった悩みを抱えている場合があります。本資料では、そんな悩みを抱えている方向けに、スムーズなオフィス移転のポイントや手順についてチェックリストを設けつつ解説しています。
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