それぞれの学校単位でインターネット回線の出口を敷設することを決断し導入することになりました

わたくしども吉田学園は、札幌市内に専門学校、大学校、大学あわせて9校、さらに保育園3園を有する学校グループで、今年で創立66周年を迎えます。1956年に遠別町に開校した北海珠算専修学院からスタートし、ほどなく札幌に移って経理の専門学校を開校。そこからコンピュータ、ビジネス、スポーツ、医療福祉系と教育ラインアップを拡充してきました。
各分野それぞれ専門の講師陣による高い教育内容でスペシャリストを養成し、北海道全域から多くの学生が集っています。

専門学校というのは資格取得と就職に特化した教育機関ということもあり、吉田学園では資格取得率100％を目指して質の高い教育を行うとともに、就職にもつながる礼儀やビジネスマナーの教育にも力を入れた社会人教育が本学園の大きな強みになっています。さらに、実習先として深いつながりを持つ医療機関が多数あることや学園内の保育園が保育者養成校の学生の受け皿になることなど、良い関係性も築けていると思います。

創立以来、常に時代の流れを読み、教育効果を上げるための環境整備や手法を取り入れてきましたが、その一つが現在のICT教育の充実です。今回、USENさんのお力を借りたことで課題が解消され、ICT教育推進の基盤となるネットワーク環境を構築することができました。

吉田学園は複数の学校群があり、校舎もそれぞれ独立しています。他社のネットワークを使用していた数年前まで、各校舎間を専用線で接続し、インターネット1回線を全職員、各校コンピュータ室を含め皆で共有していました。施設当初の用途は、ファイルサーバへのアクセスやインターネットで調べものをする程度でしたが、デジタル化の推進により大量のデータを扱う学校群が増え、だんだん通信が不安定になってきました。特にゲームやCGを制作するコンピュータ系の学科はデータ容量の大きいコンテンツを扱うことが多いので、学生から「回線が重い、つながらない」などの問い合わせが増えてきていました。

そんな時にUSENの営業の方とお話させて頂く機会があり、「何かお困りのことはないですか？」とヒアリングしていただき、当時抱えていた問題についてご相談し、お付き合いが始まりました。

現状の学内ネットワークの構成、運用目的等を細かく相談させていただく中で、まずはコンピュータ系の専門学校に1社専有型の独立したインターネット回線の導入をご提案頂きました。実際に導入してみたところ、学生や学校からの問い合わせがほぼなくなり、十分な回線速度と安定性を実感することができました。以降、それぞれの学校単位でインターネット回線の出口を敷設することを決断し導入することになりました。コストダウンにより月額費用を50％程度抑えられたことも決め手の１つになったと思います。

当時、私は現部署に赴任したばかりでネットワークのリプレイスを実施する上で不明なことがいくつかありましたが、USENの営業の方にネットワーク構成図を細かく確認頂いたおかげで課題がすっきり整理でき、前に進めたと思います。本当に親身になってたくさん助けていただき、最適なネットワークを提案してもらいました。

2019年以降のコロナ禍で密にならずに授業を実施する環境が急速に求められましたが、私たちは以前からICT教育を導入するためのWi-Fi環境整備を進めていた事もあり、オンライン授業や複数教室を使う分散授業への対応をスムーズに行うことが出来ました。配信は様々な形式があり、例えば教師と学生が対話しながら進める授業ではライブ配信を行い、説明中心のいわゆる板書授業はオンデマンドで見直し復習できるアーカイブで配信するなどし、授業効果がより高く学生の満足が得られるように様々使い分けています。

今後は姉妹校間で同じ内容の授業コンテンツを共有し、オンデマンドで授業動画を配信するといったことも進めていきたいです。そうすることで教員の負担が軽減され、学生への対応時間を増やすことができるようになれば、さらに教育を充実させていくことができると考えています。

今年度工事する校舎を含めて、専門学校全校にUSENさんの回線が導入され全校舎のネットワーク整備が完了します。その上で、次の段階として学校ごとのトラフィックを検証してさらにネットワークを最適なものにしていきたい。USENさんにはそのあたりの相談もさせていただき、引き続きサポートをお願いしたいと期待しています。

^{※本導入事例に記載されている内容は2021年8月現在のものです。}