2025.02.12
株式会社近江屋、ランサムウェア攻撃を受け、重要データへのアクセスが不能に
株式会社近江屋、サイバー攻撃で企業データ人質に。ランサムウェアによる被害拡大の恐れも。
武田薬品工業の提携保険代理店である株式会社近江屋は、2025年2月7日、同社の管理サーバーが外部からの不正アクセスによりランサムウェアに感染したと発表しました。この事態は1月21日に発覚し、サーバーのアクセス障害を契機に判明しました。
近江屋によると、システム保守業者の調査で不正アクセスとランサムウェア感染が確認されました。現在、外部の専門家と連携し、被害を受けたファイルの特定や原因究明、情報漏えいの可能性について詳細な調査を進めています。
同社は被害拡大を防ぐため、感染端末をネットワークから切り離す措置を講じていますが、通常業務の完全復旧には相当の時間を要する見通しです。個人情報や企業情報の流出リスクも懸念されており、調査結果次第では更なる影響が出る可能性があります。
この事件は、大手企業の関連会社を狙ったサイバー攻撃の増加傾向を示す新たな事例となりました。企業のサイバーセキュリティ対策の重要性が改めて浮き彫りになる中、近江屋は調査完了後、新たな事実が判明した際には速やかに公表する方針を示しています。
製薬業界や保険業界への波及効果も懸念される中、今後の調査結果と対応策に注目が集まっています。