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社内ネットワークを構築する!チェック項目と構築手順

著者: 情シスマン
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ビジネスシーンにおいてパソコンは欠かせない存在です。社内に複数のパソコンや周辺機器があるケースも少なくありません。そこで重要度を増してくるのが個々のパソコンをつなぐ社内ネットワークです。

社内にあるパソコンをネットワークでつなぐことで、データの共有などが簡単に行えるようになります。VPNを使えば遠隔地にある拠点同士をつなぐことも可能です。社内ネットワークの構築は業務の効率化を図るためにも欠かせない作業になりつつあるのです。

社内ネットワークって一体何?規格の詳細は?

社内ネットワークとは社内のパソコンや周辺機器(プリンタなど)をネットワークで接続することをいいます。 社内ネットワークでパソコンをつなぐとファイルをはじめとするデータの共有が可能になったり、1台のプリンターを複数人で共有できるようになったりします。このようなメリットから社内ネットワークの導入には業務の効率化を図る効果が期待できます。

社内ネットワークの規格には有線、無線がありますが、そのなかで最も普及しているのが有線のイーサネットという規格です。イーサネットはLANケーブルを使うネットワーク規格です。スター型といってルーターやハブを起点に複数の機器にケーブルをつなぐ形態で使用します。

イーサネットを使った通信では回線上でデータが衝突しないようになっているため、複数のパソコンが回線を共有しても快適に通信できるようになっています。イーサネット規格は通信速度によりさらに3種類に分かれます。イーサネット(10Mbps)、ファスト・イーサネット(100Mbps)、ギガビット・イーサネット(1Gbps)です。オフィスではファスト・イーサネット、もしくはギガビット・イーサネットが採用されます。

構築前に考えよう!前もってチェックしておくべきこととは?

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使いやすい社内ネットワークを構築するためには、構築前にいくつかチェックしておくべきことがあります。

1つ目はネットワークの規格です。有線(イーサネット)以外にも無線LANを採用するケースが考えられます。 有線の場合は台数分以上のLANケーブル、ケーブルモール、もしくはケーブルを収納できるフリーアクセスフロア(二重床)が必要です。 無線はケーブル不要でつなげますが、その代わりアクセスポイントを用意する必要があります。また外部からの不正なアクセスを防ぐセキュリティ対策(通信の暗号化、パスワード)も必須です。

2つ目は接続台数の把握です。アドレスクラスによっては途中でIPアドレスが足りなくなる可能性があります。PCやプリンターなどの接続台数を把握し、最適なクラスを選びたいところです。

3つ目は拠点数の考慮です。VPNを使いいくつかの支店(拠点)を社内ネットワークでつなぎたいというケースもあります。しかしVPNで接続する拠点数はネットワークの設定による制限があります。今後増える拠点数を考えたうえでネットワークの構築方法を考えるようにしましょう。

4つ目はサーバやプリンターのアドレス設定です。IPアドレスが自動割当になっていると使えなくなってしまう可能性があります。サーバやプリンターに関しては固定IPアドレスにしておきましょう。

これでばっちり!ネットワーク構築の手順は?

せっかくネットワークを構築してもシステムが使いづらいとかえってトラブルの元になってしまいます。ネットワークを構築する際には自社環境に合わせた設計・運用が必要です。

ネットワーク構築をするときはまず要件を把握するために現状調査を行います。構築後にトラブルが発生すると最初から構築し直すことになる場合もあります。トラブルを事前に防ぐためには自社の現状調査が不可欠なのです。自社が抱える問題点やセキュリティ状況、プロジェクトなどを調査しておけば、自社環境に合わせたネットワークを作れるようになります。

調査に基づいて利用方針を定めたら、それに基づきシンプルにシステム設計をします。システムの設計に利用方針を反映させることで利用目的に合った使いやすいネットワークができますし、その後の管理・運用もしやすくなります。シンプルな設計にしておけばトラブル発生時の原因究明もスムーズです。

構築が終わったら、今度はネットワーク環境維持のために運用・管理態勢を整えます。ネットワークのトラブル発生は自社に損害を与えうる事態です。トラブルを起こさないためにもネットワーク構築後は適切な運用・管理が不可欠といえます。運用・管理のコツとしては、管理作業の工程を把握できるように管理方法をマニュアル化しておくことのほか、専用ツールの活用や外部委託という方法もあります。

社内ネットワークに欠かせない?上手く構築するためのコツはある?

社内ネットワークを構築するコツにはどのようなものがあるのでしょうか。全国の男女100人を対象にアンケート調査を実施しました。

使いやすいシステムの構築、さらにセキュリティも大切

  • 速度とセキュリティが重要です。特にセキュリティです。(40代/男性/正社員)
  • 複雑怪奇なものにせず、担当者一人に任せないこと。(50代/男性/経営者)
  • 管理者権限の区別をきちんとつけ、把握すること。(30代/女性/正社員)
  • 全員が使いこなせるようなシステムであること。特に、上層部に合わせたものにしないと、結局は違うやり方で指示が飛び、全員の足並みがそろわなくなる。(30代/女性/個人事業主・フリーランス)
  • いくら優秀なネットワークでも使う人間がダメなら意味がない。人材育成が最重要。(20代/男性/正社員)
  • 便利でストレスのないように、障害を減らしたいです。(30代/男性/経営者)

【質問】
社内ネットワークの構築において重要なポイントやコツは何だと思いますか?

【回答結果】
フリー回答

調査地域:全国

調査対象:【年齢】20 - 29 30 - 39 40 - 49 50 - 59 60 【職業】パート・アルバイト 個人事業主 公務員 正社員 派遣社員 経営者

調査期間:2017年07月11日~2017年07月18日

有効回答数:100サンプル

社員教育を含めたセキュリティ対策、実際に使うユーザーに優しいシステムを作るべき、といった意見が寄せられています。社内ネットワークの構築においては通信の安定性を含む使いやすさ、そして情報漏えいなどのリスクを事前に防げるセキュリティの高さが重視されているといえるようです。

ポイントを押さえれば大丈夫!社内ネットワークを上手く構築しよう

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社内ネットワークの構築には押さえるべきポイントがいくつもあります。安全で使いやすい社内ネットワークを構築するためには事前調査で現場のニーズや現状を把握すること、そしてそれに基づく適切なネットワークの設計とセキュリティ対策が必要となります。逆にこれらの手順やポイントをきちんと踏まえてネットワークを構築すれば、ゼロから構築を始めた場合でもスムーズに導入作業が進むはずです。

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