プロフィール
投資運用会社である東京リアルティ・インベストメント・マネジメントが導入した「クラウドファイルサーバ」と「光ビジネスアクセス NEXT」
2014年9月、USENの「クラウドファイルサーバ」と「光ビジネスアクセス NEXT」へ乗り換えをはかられた東京リアルティ・インベストメント・マネジメント。今回の導入をリードされた大石均様にクラウド化を検討した理由や、それによって得られたメリットなどについて語っていただきました。
課題や背景
「クラウドファイルサーバ」を導入するに至った理由を教えてください
導入前は社内にサーバを構築する、いわゆる「オンプレ」でしたが、その場合、経年劣化やディスク容量不足などの理由から、4~5年に一度は設備を買い換えることになり、そこで初期投資が発生していました。一方クラウドの場合は、初期投資はない代わりに月額利用料が発生します。近年だと、どちらを選んでもトータルの費用は同じようなものになりましたので、クラウド化を検討するのは自然の流れでした。
もうひとつクラウド化を後押ししたのは東日本大震災です。あの日を境にして、世の中では「BCP(事業継続計画)」に対する意識が高まりました。私たちのように多数の投資家の方が投資し、多数の賃貸ビルとテナントを抱えるJ-REIT としては、極めて高い水準のBCPが求められます。社屋が倒壊しても事業を継続できる体制は、以前から整えていましたが、今ならクラウド化することで盤石な体制を設けるのがベストな選択だと思います。
成果
クラウド化してみてどう感じましたか?
サーバの保守が楽になりました。オンプレだとトラブルが起きたら自分たちで復旧することになりますが、その手間がありません。片やホスティングサービスを選んだ場合もクラウドの場合とは違って、サーバが自分たちの資産となるため、トラブル時には修理の委託を行う手間があります。どう転んでもクラウドが一番楽です。
クラウド化することで得られる、もうひとつのメリットは可変性です。サーバ容量を増やす際のハードルが低い。オンプレなら設備を購入して、自らセッティングすることになりますし、ホスティングの場合もデータセンターへ申請した後、空きがあってはじめて増設できますが、クラウドの場合は契約書ひとつで話が進みますからね。
効果
さまざまな管理の手間も抑えられたのではないでしょうか
おっしゃる通りです。バックアップもクラウドサーバで行っていますので、メンテナンスの手間がなくなりました。一般的に50人程度の会社だとコンピュータ専任がいることは希です。弊社も私ひとりがこの領域を担っていますが、クラウド化されていればサーバ運用に関する知識のある者が不在のときにトラブルが起きても大丈夫。かつてのようにバックアップセンターにデータを取りに走り、環境を復元する手間はありません。
導入のポイント
クラウドファイルサーバをUSENで導入した理由は?
導入に際して、ほかにも比較したサービスはありましたが、他社の場合、ファイルの最大容量に制限があったのと、拡張性に難がありました。その点、USENさんはリーズナブルに拡張できたので高評価。通信速度の論理値もUSENさんのほうが勝っていましたしね。ちなみに、このタイミングで回線もUSENさんのものに切り替えて、取引先を一本化したのもBCP対策のひとつです。災害が起きたときに連絡しなければならない相手が多いと復旧に手間取りますからね。
同じくグループウェア「サイボウズ Office」のクラウド版もUSENを通じて導入したのも、取引先を一本化したかったからです。もともとオンプレでサイボウズ使っていたのですが、社外でスケジューラーを閲覧したいという声が上がっていたものの、オンプレでそれをするのはセキュリティ面でのハードルが高い。だから避けていたのですが、クラウド化するなら大丈夫だろうということで、今回実現にこぎ着けました。
使用感
最後に、クラウドファイルサーバの使用感についていかがでしょうか
思った以上のレスポンスの速さです。こんなに速いとは思ってもいませんでした。もちろん社内からクレームが出たことはありません。求められるBCPの水準を満たせただけでなく、使用感の面でも今回の導入は上々だったと感じています。
※本導入事例に記載されている内容は2015年10月現在のものです。