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Episode182019.12.06

どうしても遅いフレッツ回線の速度が改善!?「IPoE」による輻輳回避をICT SOLUTION!

著者:情シスマン
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一般的に幅広く利用されているフレッツ回線。しかし、近年ではアクセスが集中し、通信速度が低下するなどインターネット回線が混雑する現象『輻輳』が起きやすくなっている。企業においては他の回線を利用するなどして回避しているところもあるだろう。しかし、拠点の引っ越しや新規開設でフレッツ回線しか引き込むことができなかった場合、どうすればいいだろうか?そもそもフレッツ回線が遅くなる原因をご存知だろうか?そんなフレッツ回線の壁にぶち当たった情シスがここにもひとり──

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うーん…
部長から新拠点のインターネット回線が遅いからどうにかしろって言われたけど、このエリアはフレッツ回線しか利用できないのか…
どうしよ…

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はじめくん、お疲れ!

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げげぇぇぇぇ!またあなたですか!?
ってか本社だけじゃなくて、こんなところにまで出没するなんて
どんだけヒマなんだよ…!?

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クククク…ッ!ヒマだなんて失敬な!
これでもこうしてちゃんと仕事をしているんだナ…!

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し、し、仕事…?な、何してるんですか…?
(見るからに無職っぽいけど…)

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こうしてこの拠点の回線を遅らせているんだ!
いくぞ!マルチLANハンド!

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マルチLANハンド

伸縮自在なLANケーブルが収容されたロボットハンド。各デバイスや機器に接続することはもちろん、ネットワークをループさせたり、電流を流したり、色々な障害を起こすことができる。

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むやみに回線を混雑させているそこのお前!やめるんだ!
…やっぱりDr. プロトコルか!

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ククククッ!来たナ!情シスマン!
ここなら輻輳回避の技、プレミアインターネットは召喚できまい!

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チッ…!ここはフレッツ回線のみのエリアか…!

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クククク…ッ!回線内に侵入!大量の通信を流してやるゾ!
もーっと回線が遅くなって皆がイライラするはずだ!
これで情シスの負のエネルギーをどんどん溜めてやる!

調査

MISSION !
  • 拠点などがフレッツ回線しか利用できないエリアにある
  • フレッツ回線を利用中、速度が極端に遅くなることがよくある
  • とにかくフレッツ回線の速度低下を何とかしたいが具体的な改善策がわから
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じょ、情シスマンさん…!
まさか手も足も出ないっていうんじゃあ…?

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フッ…そんなワケがないだろう!
いくぞ!光ファイバーテイル!
「フレッツ・アクセス IPoE」を召喚!

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光ファイバーテイル

通常は光ファイバーを束ねたようなウィップ型ソード。ひと振りでネットワークにまつわるアレコレを解決できる。柄の先端にLANコネクタのような装飾がついており、スイッチのように押し込むとデータセンターとのコネクト、引き出すとLAN構築、天に向けるとクラウドを呼び出すことが可能。

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なっ!?なにぃ…ッ!?フレッツ回線でIPoEだと!?

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え?何が一体全体どうなっているんですか?
まったくわけわかんないんですけど…

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フレッツ回線の輻輳は、一般的に普及しているIPv4を利用したPPPoE方式の通信で起こる
だから、その接続方式をIPoEという違う方式に変えたんだ

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…え?みんなIPアドレスはIPv4を使ってますよね?
接続方式もふつうPPPoE接続になるんじゃないんですか?
え?IPoEってなに??

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「フレッツ・アクセス IPoE」では、IPv6を利用して、次世代のインターネット接続方式であるIPoE方式で通信できるんだ。
IPoE方式は、これまで主流だったPPPoEと比べて帯域幅が広い通信網を利用できるため、高速な通信が可能だ。また、PPPoEでは必ず通過する、ボトルネックになっている設備を通過する必要がなく、輻輳を回避できる。
さらに、PPPoEでは必要だったIDとパスワードによるユーザ認証が不要なこともスムーズな通信を可能にしている一因といえるだろう

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へぇー!なるほど!じゃあ、IPv6にしておけばいいんですね!

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いや、それはちょっと違う!
IPv4はIPoE方式に対応しておらず、IPoEを利用するにはIPv6を使う必要があるんだが、輻輳を回避してくれるのはあくまでIPoEだ

接続方式

概要

通信網

通信速度

利用できるIP

認証方法

IPoE
(IP over Ethernet)

IP(Internet Protocol:インターネットで通信を行うための基本的なルール)に従って、企業内のLANなどと同じ通信規格「イーサネット」で、直接インターネットに接続する方式

PPPoE方式とは異なる帯域幅の広い通信網や通信設備を経由してインターネットに接続するため、インターネット回線の混雑を避けることができる

最大
100Gbps

IPv6
のみ

契約情報を基にした回線による自動認証

PPPoE
(PPP over Ethernet)

PPP(Point-to-Point Protocol:電話回線を使ったダイヤルアップ接続でインターネットにアクセスしていた時代に用いられていたルール)をイーサネット上で利用するために作られた接続方式

必ず通過する設備の中に、急増する通信量に耐えきれずパフォーマンスの落ちているところがあり、その設備を通過する際に、速度低下が起こりやすくなっている

最大
200Mbps

IPv4
または
IPv6

IDとパスワードによるユーザ認証

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くっそーーー!私のカオス発生通信が全然効かないじゃないか…!
IPv6を使うIPoE方式はノーマークだった…!
ここはいったん退くしかない…!(ブォン)

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やったぁ!
これからはIPv6の時代ですね!!

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もちろん、IPv6は今後ますます普及していくだろうが、現時点ではまだ対応していないWebサイトやWebサービスは多い。
そんなときは、「IPv4 over IPv6」という技術が開発されているから、それを利用するのが良いだろう

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「IPv4 over IPv6」…?
IPv6がIPv4を食べちゃうみたいな?

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そんな感じだ!IPv6パケットの中にIPv4パケットを包み込み、IPv6形式の通信パケットのように見せかけて通信ができる。
そして、IPv4にしか対応していないWebサイトの閲覧やWebサービスの利用をするときは、自動的にIPv4接続へと変換される技術なんだ

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そんなのがあるんですね!今度使ってみようっと!
とりあえずこの拠点、回線速度が改善したみたいで、みんな快適ですって!
良かった~!部長に怒られなくて済むぞ~!早く帰れるぞ~!

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無事解決したようだな!強い情シスが企業を伸ばす!
また会おう!さらばだ!

解決

ICT SOLUTION !

輻輳回避の手段はインターネット上でさまざまな方法が紹介されているが、フレッツ回線しか利用できない場合、打つ手立てに困ってしまうこともあるだろう。しかし、通信回線ではなく、本記事で紹介したように通信方式を変えるという手もあるため、あきらめるのはまだ早い。また、IPv6を利用したIPoE方式に完全に切り替えようとすると、多くの場合は機器の買い替えなどが発生する。対応機器を用意できないから…と、これまたあきらめかけている情シスマンでも、USEN GATE 02「フレッツ・アクセス IPoE」なら対応ルータをレンタルで提供するため、自ら用意する必要はない。

フレッツ・アクセス IPoE
  • フレッツ回線を使うためリーズナブルに利用可能
  • IPv4 over IPv6に対応し、IPv6非対応サービスを気にせず導入可能
  • 法人専用サービスなので、個人ユーザの影響を受けず安定した通信
  • 通常の3倍もの高帯域を利用できるワイドプランあり
サービス詳細はこちらから
TO BE CONTINUED…

本記事の著者

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情シスマン

本メディアの主人公。職業はヒーローで、趣味はトラフィック監視。様々な武器を駆使して情シスにまつわる問題や悩みを解決している。ITをよく知らないのに、情シス担当になってしまった人の味方です。いや、正義の味方じゃなく、正義そのもの。困っている人がいたら、助けたいお人よし。

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オフィスにおけるインターネット速度遅延の原因チェックリスト
Web検索をしてみると、通信が遅くなる原因や対策を解説したサイトがいくつもヒットします。しかし、そのほとんどが個人ユーザー向けの情報で、企業向け対策について解説した情報が提供されているものはあまりありません。ビジネスにおけるインターネットの遅延や通信断は事業に影響を与えたり、業務に支障を生んだりします。 本資料では、企業のインターネット環境において何が速度遅延の原因となっているかをチェックリスト方式で認識いただくことができます。
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