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column_1242024.03.19

ハウジングとホスティングの違いについて|選定ポイントは「自由度と拡張性」か「手軽さと低コスト」

著者:情シスマン
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日本は世界有数の災害大国です。そのため、多くの企業が地震などの災害へのリスク対策として、サーバーを外部に委託しています。

サーバーを保守したり運用したりするサービスは、大きく分けるとハウジングとホスティングがあります。これらの決定的な違いは何でしょうか。自社に合うのはハウジングなのか、ホスティングなのか、どちらなのでしょうか。

本記事では、ハウジングとホスティングの具体的な違いを解説し、それぞれの特徴を比較することで、あなたのニーズに合った最適なサーバー運用方法を導きます。

〈この記事を読んでわかる内容〉

  • ハウジングとホスティングの違い
  • ハウジングのメリット・デメリット
  • ホスティングのメリット・デメリット
  • ハウジングを選ぶべきか、ホスティングを選ぶべきか

ハウジングとホスティングの共通点

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ハウジングとホスティングは、どちらもデータセンター内に設置されたサーバーを安定稼働させるためのサービスです。データセンターとは、安定した電源供給、空調管理、セキュリティ対策などが施されたサーバーを管理するための施設です。

データセンターを利用するメリット

効果的なBCP対策を行うことができる

BCP対策とは、自然災害などの非常事態が発生した際に、事業を停止することなく、継続的に続けることができるよう計画・準備することを指します。

データセンターは地震や洪水が起きにくい立地に建設されているうえ耐震・免振構造が備わっていたり、停電時に非常電源を利用したりできます。一般的なオフィスビルにサーバールームを作って、サーバーを保管するよりも圧倒的に安全な管理を行うことができます。

厳重な入退室管理ができる

データセンターのサーバールームは、災害だけでなく不審者対策も厳重です。あらかじめ登録された人しか入ることができない設定や生体情報などを利用した高度な認証を行うこともできます。さらに、24時間365日警備員が常駐しているセンターもあります。

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ハウジング:自由度と責任が伴う、自社所有のサーバー

ハウジングとは、データセンター内に自社所有のサーバーを設置する運用方法です。データセンターはサーバーの保管場所(ラック)や電源などの設備を提供します。サーバーの選定から導入、運用まで全て自社で管理するため、高い自由度と拡張性を実現できます。

コロケーションとは

ハウジングと似た言葉に、「コロケーション」があります。

コロケーションとは、データセンター内の専用スペースをレンタルし、自由にサーバーをレイアウトできるサービスです。一方ハウジングは、データセンター内に運営事業者があらかじめ設置したラックがあり、そのラックをレンタルし、サーバーを配置することができるサービスです。

スペースの大きさは異なりますが、いずれもデータセンター内の空調、セキュリティ設備や電源などを利用できるという点は共通しています。

ハウジングのメリット

  • 好きなスペックのサーバーを選べる
  • 独自のシステムを構築できる
  • セキュリティ対策を自由に行える
  • 将来的にサーバーを増設しやすい

データセンターというサーバーの保管場所はレンタルしますが、サーバーは自社で用意し、設定・運用することになるのがハウジングです。したがって、サーバーのスペックやセキュリティ対策などの設定は自由に行うことができます。

ハウジングのデメリット

  • 初期費用が高額になる
  • 専門知識が必要
  • 運用・管理の負担が大きい
  • 停電などのリスクを自社で対応

前述したメリットの裏返しになるのですが、自由度が高いということは、それだけ管理の負担が大きいということにつながります。

ホスティング:手軽に始められる、レンタルサーバー

ホスティングとは、レンタルサーバー事業者が用意するサーバーを借りて利用する運用方法です。サーバーの管理は事業者側が行うため、専門知識がなくても手軽に始められます。

ホスティングのメリット

  • 初期費用が抑えられる
  • 専門知識がなくても利用できる
  • 運用・管理の負担が少ない
  • 停電などのリスクを事業者が対応

保管場所だけでなく、サーバー自体をレンタルすることができます。調達だけでなく、管理も行ってもらえるので、専門知識がなくても手軽に始められます。

ホスティングのデメリット

  • サーバーのスペック変更が制限される
  • 独自のシステムを構築できない
  • セキュリティ対策が制限される
  • 拡張性に制限がある

サーバーの管理がデータセンター事業者側にあるということは、さきほどのメリットの裏返しで、カスタマイズ性が低いということにつながります。

選び方のポイント

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ハウジングとホスティングはそれぞれ異なるメリット・デメリットがあります。最適な方法を選ぶには、以下のポイントを比較検討しましょう。

考慮すべき項目

  • コスト: 初期費用、月額費用、運用コスト
  • 自由度: サーバーの選定、システム構築、セキュリティ対策
  • 専門知識: サーバーの管理、運用
  • 拡張性: 将来的なサーバー増設

それぞれのニーズに合った選択を

どちらを選ぶにしても、各サービスの内容や評判を比較検討し、自社のニーズに合った最適な方法を選択することが重要です。

  • 自由度と拡張性を重視:ハウジング
  • 手軽さと低コストを重視:ホスティング

事業者を選ぶ際のポイント

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ハウジングとホスティングのメリットとデメリットを理解した上で、どのような事業者を選べばいいのかのポイントについて確認しておきましょう。

災害に強いか

災害やBCP対策という観点から考えると、建物の構造や立地がポイントになります。

地震が起きにくい地盤なのか、洪水や火事、停電に備えた設備になっているかという点です。ハザードマップを確認して立地を決めたり、非常用電源の確保が可能か、火災報知器がついているかという点をチェックしてみましょう。

運用体制やファシリティ(設備)が十分か

長期間の契約になる場合がほとんどなので、以下のような運用体制やファシリティ(設備)についても確認しておきましょう。

  • 入館申請がスムーズに行えるか
  • 自社からのアクセスが良いか
  • 有人警備員が常駐しているか
  • 高度な認証制度を採用しているか

予算に合うか

前提として、ハウジングサービスの方が安価で、ホスティングサービスの方が高額になりやすいですが、立地や設備によっても、利用料金は異なります。

自社の求めるサービス内容とコストが見合っているかを正しく判断する必要があります。

まとめ

ハウジングもホスティングも、データセンターでサーバーを運用するという点では共通しています。ハウジングは自社でサーバーを用意・運用しますが、ホスティングはサーバーもレンタルするというのが大きな違いです。立地やセキュリティ体制、保守サービスの内容や予算などを考慮して、自社に合うサービスを選びましょう。

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