今年もやってくる「テレワーク・デイズ」とは?気になるリモートワークの実態を紹介!
2017年から展開されている「テレワーク・デイズ」という取り組みをご存知だろうか?政府が東京都や関連団体と連携して展開している働き方改革の国民運動だ。2020年開催の東京オリンピック開会式にあたる7月24日を「テレワーク・デイ」とし、その日を含めたテレワークを意識的に実施する期間を設けることで、参加企業・団体とともにテレワークの普及を促進。これまで2017年(実施期間:7月24日のみ)は約950団体(6.3万人)、2018年(実施期間:7月23日~27日)には1,682団体(30万人以上)が参加してきた。そして東京オリンピック開催直前の2019年は、本番前テストとして実施期間を7月22日~9月6日の約1ヶ月間に設定。全国で3,000団体、延べ60万人以上の参加を目標に、テレワークの一斉実施を呼びかける大規模な運動に発展している。
とはいえ、他の企業や団体はテレワークを実践しているのか、実践しているとすればどのようなことを行っているのか…実態が知りたい情シスマンも多いことだろう。そこで今回は情シスマンの所属するUSEN ICT Solutionsが2018年に参加した「テレワーク・デイズ」レポートからテレワーク(リモートワーク)の実態を紹介する。本当に会社に行かなくても働いていたのか?働けていたのか?トラブルメーカーの多田野部長と一緒にチェックしてみてくれ。
我が社も「テレワーク・デイズ」に参加してみたい!
ぜひ実践企業としてアピールしたい…じゃなくて、テレワークを本格的に導入したい!
…が、心配なことが色々ある!
何がそんなに心配なんだ?
いつも問題ばっかり持ってくる部長が リスクヘッジするなんて珍しいですね…
部長の心配その1:そもそも、みんなどこで仕事しているの?
テレワークって会社に行かなくていいんだろう?
みんなどこで仕事をするんだ?
私は自宅では仕事したくない派なんだが…
(奥さんが怖いのかなぁ…)
USEN ICT Solutionsが実施した結果によるとこんな感じみたいですよ
カフェや自宅が多いようだが、外回りなど予定にあわせて組み合わせているテレワーカーも多いみたいだな
USEN ICT Solutionsではテレワークに合わせてカフェ代支給制度※を実施したこともあり、自宅以外でも作業がしやすかったようだ
※カフェ代支給制度…カフェやカラオケ、貸し会議室などで業務を行うことを推奨し、かかる費用を経費として精算できるようにしたUSEN ICT Solutionの社内制度
ビジネス利用向けのプランを用意していたり、PCの電源がとれるお店もあるので意外と便利なんですよ!
いつも会社にいるからか、ひとつの場所で仕事はするものと思い込んでおった… 確かに商談と商談の合間に喫茶店で資料を読み込んだりしていたし 言われてみれば、そんなにおかしくないのかもな…
そうですよ!部長!
奥さんが怖くて自宅にいられないなら、おすすめのカフェ紹介しますよ!
部長の心配その2:報連相はどうするんだ!?
しかし、テレワーク中の報連相はどうするんだ!?
みんなバラバラの場所にいるわけだし…
どんな手段で連絡するのが良いんだ!?
お、落ち着いてくださいよ、部長!
メールと電話があるじゃないですか
(いつも俺がどこにいようが鬼電と鬼メールで呼び出すのに…)
USEN ICT Solutionsでもコミュニケーションツールとして電話とメールの利用がスタンダードだったようだな
その他だとG Suiteのチャットツール「ハングアウト Chat」や「LINE WORKS」も使われてましたね!
やっぱりチャットだと会話しやすいですし、ちょっとした画像やファイル、URLなんかも送りやすい!
今じゃスマホでも仕事がこなせるようになってきたからな特に「LINE WORKS」は普段使っているLINEのビジネス版だから親しみやすいんだろう
むむむ…みんな使い慣れたツールを組み合わせてやりやすいように仕事をしているんだな…!
ワシにもできるんかいの…?
社内でも社外でもツールの使い勝手に変わりはないですよ部長もいつもメールや電話で僕とガンガン連絡とってるじゃないですか
そうなんじゃが…文字だけでコミュニケーションっていうのも仕事によっては限界がありそうだし、対面で行いたい仕事もあるかもしれん
それならビデオチャットという手がある!
実際にUSEN ICT Solutions社員の中にはG Suiteのビデオ通話機能「ハングアウト Meet」でグループミーティングや商談に参加した者もいたようだ
これだけツールが揃っているとテレワーク中っていうのを言い訳に仕事を断ったり、こっそり遊んだりできないじゃないですか…
それは残念だったなテレワークだからこそ、ツールでのやりとりが活発になるしそのぶん報連相の意識がしっかりして、仕事もはかどるはずだぞとはいえ、時間や場所に縛られないぶん、働きやすさもあるはずだ
部長の心配その3:実はこっそり会社に来ちゃうんじゃないの!?
ここまで話を聞いて、テレワークが十分やれるってことはわかった!しかし…だ!
実はこっそり会社に来ちゃってるんじゃないのか?ん?
どうなんだ!?
(疑い深い人だなぁ…)
ここまでのテレワークの話が台無しですよ…!
まぁ部長の気持ちもわからなくはない
実際、USEN ICT Solutionsではこんな結果になっているぞ
約8割の人が出社せずに業務ができたけど、約2割の社員は出社したのかぁ…理由としては客先から預かった書類のため、来社のため…か
確かにお客様対応の中には難しい場面があるかもしれないがさまざまなクラウドサービスが今は発達している特に書類はそうしたサービスを使ってペーパーレス化を進めれば管理や保管の手間はなくなるだろう
部長の心配その4:ズバリ、テレワークのメリットって何!?
テレワークのやり方はわかった!
会社に来なくてもいいのもわかった!
じゃあ、そんなテレワークのメリットって何なんだ!?
USEN ICT Solutions社員はこんなふうに感じているようですよ!
やはり一番は「移動時間を有効活用できる」だな私も毎日満員電車に乗るのはつらいし、ヒーロー業もテレワークできたら…と思うこともある
参上しないヒーローなんてイヤだぁ…!
僕は誰にも邪魔されない、自室とか慣れた空間でひとりのほうが業務に集中できるから、それがメリットですね
ふむ、わしはこの「提案に利用できる」って意見が気に入ったぞ!
確かに自社で実践をしていたら、テレワークを実現したい顧客へ提案するときに、もっと効率の良い業務フローやアイデアが沸いてくるかもしれん…!
僕を巻き込まずに、ちゃんとツールを活用したり導入を検討してくださいね…
その他の声
- 後輩からの質問や他部署からの直接の相談がないので、顧客対応及び事務作業に集中できた
- 仕事と家庭の両立ができ、バランスの良いワークバランスが実現可能
- 事務所で行う作業を事前に管理するようになるので仕事の組み立ての習慣が身に付く
- お客様に対してテレワークの経験談や知識の話を積極的にできるようになった
いかがだっただろうか?自宅やカフェであっても、ツールを活用することで出勤時とほとんど変わらない環境で仕事ができたようだ。
もちろん、会社に行かなければならない場面も出てくるとは思うが、毎日である必要はなかったり、クラウドサービスや他のツールで置き換えられるものもあるかもしれない。
実際にテレワークを実施してみると、自社ならではの課題や働き方の工夫が見えてくるのではないだろうか。
また、少子高齢化が進んでいく今後、テレワークをはじめとした働き方改革で生産性を高めることは、懸念される労働力不足へのリスクヘッジにも繋がるだろう。
そうした未来へ繋がる働き方の土台を広げていく「テレワーク・デイズ」。興味を持った情シスマンはぜひ参画してみてほしい。
報連相も共同作業も簡単にできるグループウェア
おなじみのコミュニケーションツールがビジネス版に
本記事の著者
情シスマン
本メディアの主人公。職業はヒーローで、趣味はトラフィック監視。様々な武器を駆使して情シスにまつわる問題や悩みを解決している。ITをよく知らないのに、情シス担当になってしまった人の味方です。いや、正義の味方じゃなく、正義そのもの。困っている人がいたら、助けたいお人よし。