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Episode372022.06.22

AWS、Azure、Google Cloud、特徴を比較! 3大クラウドプラットフォームをICT Solution!

著者:情シスマン
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前回、子会社のサーバーをクラウド化するものとオンプレ運用するものとに仕分けをすることが出来たにのまえ。
クラウドにすると決めたはいいものの、日々の業務が忙しく、どこのサービスが最適なのかを検討するどころかその情報収集でさえ手が回らない情シス担当がここにも一人ーーー

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はじめくん、子会社の移転プロジェクトは順調かね?

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いや、はい、そうですね…
特段問題はなく進捗している…と思います。

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なんだそのハキハキしないしゃべり方は。
全く今時の若いもんは…グチグチ…

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(朝からめんどくさいなぁ・・聞こえないフリしておこうっと)
あぁ、そういえば部長。子会社のサーバーですが、一部はうちと同じデータセンターに移設して、他はクラウドで運用することにしました。

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ほう、今時っぽくていいじゃないか。しかしクラウド運用もいいが、個人情報の取扱いとかは大丈夫なのかね。クラウドに移行して個人情報漏洩なんて言語道断だぞ。私が社長にクラウド化を説得出来るデータもしっかり用意しておきたまえよ。

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は…はい、勿論です!
(やべー…まだクラウドサービス自体の情報は何も収集出来てないぞ…)

にのまえは直ぐにクラウドサービスについて検索してみた。
しかし、一言にクラウドといってもサービスが多岐にわたり、情報の取捨選択が出来ずに困っていると…
ザシュッ!!

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難しい顔してPC画面を見つめていたな、はじめ。
どうした!

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わああああ!!
いきなり頭上にいないでくださいよ。
びっくりするなぁ。

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情シスの悩みはすぐ察知できるのさ。
ところで今回はどうしたんだ?

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実は…
この前子会社のサーバーを仕分けしてクラウド化するものを決めたじゃないですか?
とはいえ、どこのサービスがいいのかわからず、3大クラウドの AWS、Azure、Google Cloud ですらあまり把握出来てないんです。
各社に問い合わせるのは大変だし、、サービス比較が出来たところで、今運用している環境の要件に沿った構築が出来るのかどうかも調べないといけないじゃないですか。
まとめて違いを教えてくれる業者があれば楽なんだけどなぁって思っていたところでして…

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…都合のいい奴だな。
AWS、Azure、Google Cloud のそれぞれの専門業者に聞いても自社で扱ってるサービスを推したい訳だから比較しにくい。
結局は自分で比較検討することになるぞ??

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そうですよね…
でも話聞いて自分で調べたりしながら比較するなんて無謀だと思いませんか?!
もうどうしたらいいのか…

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確かにな、仕方ない。
「負のエネルギー」が溜まってしまってはDr. プロトコルの思う壺だ。
私が中立に3大クラウドの比較をしてみようじゃないか。

調査

MISSION !
  • AWS、Azure、Google Cloud の3大クラウドの違いを知りたい
  • なるべく手間と時間をかけずに情報収集したい
  • 現在のサーバーは本当にクラウド化出来るのか?を知りたい
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よし、早速解説するぞ!光ファイバーテイル!

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光ファイバーテイル

通常は光ファイバーを束ねたようなウィップ型ソード。ひと振りでネットワークにまつわるアレコレを解決できる。柄の先端にLANコネクタのような装飾がついており、スイッチのように押し込むとデータセンターとのコネクト、引き出すとLAN構築、天に向けるとクラウドを呼び出すことが可能。

情シスマンが光ファイバーテイルを天に向けると、そこに各社のパブリッククラウドが出現する

クラウドプラットフォームとは

プラットフォームとは、台、台地、高台、壇上、足場といった意味を持っており、
IT業界においては、アプリケーションやOS、CPUなどのハードウェアなどのソフトウェアが動作するための土台(基盤)のことを指す。
そのプラットフォームがクラウド上にあるものをクラウドプラットフォームと呼び、様々な基盤をWeb上で展開することができる。
一般的に3大クラウドプラットフォームとは Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud、Microsoft Azure(Azure)のことを言う。

Amazon Web Services(AWS)とは

まずは Amazon Web Services(AWS)だ。
EC事業で有名な Amazon が運営するクラウドプラットフォーム AWS は、クラウドサービス市場のシェア率1位。歴史も長く実績数が違う。利用事例やユーザーが多いとWeb上に多くの情報が掲載されるため、何か困った時は検索すれば比較的簡単に情報が見つかったりすることはメリットである。
利用経験があるエンジニアも多いので、人材採用やパートナー企業を探す際にも見つかりやすい。

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はじめがクビになった後も即戦力を採用しやすいな(笑)。対応OSも他の2社と比べて豊富なのも特徴と言えるな。

リージョン数とゾーン

リージョン:全世界26地域(日本国内では東京と大阪)
ゾーン:84か所

※2022年5月14日現在
※リージョン…データセンターが設置されている物理的ロケーションを指す。各リージョンは物理的に距離がある場所に設置されることが多く、それぞれが独立してかつ、別のシステムとして稼働している。どこかのリージョンで何か起きた時でも他のリージョンで稼働ができるようにされている。
※ゾーン…リージョン内における細かい区画のこと。アベイラビリティ ゾーン(AZ)と表記するプラットフォームも。各ゾーンではそれぞれ独立したシステムが動作されているため、どこかのゾーンに何かあった際にも、他のゾーンに影響がでないようにしている。

AWS の特徴まとめ

  • クラウド市場シェア率1位
  • 歴史も長く実績数が多い
  • Web上にHOWTOが掲載されている確率が高い
  • 利用経験があるエンジニアが多い
  • 対応OSが豊富
  • 韓国と中国にもリージョンあり
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ちょっとちょっと!
なんで自分のクビ前提でサービス比較するんですかぁ~…(涙)

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ははは、冗談だ、はじめ!

Microsoft Azure(Azure)とは

次は Microsoft の Azure だ。

至極当然だが、Windows に対する親和性が高いのが特徴であり、「元々、Windows Server を利用していた」という企業にとっては使いやすいだろう。

Active Directory(AD)との連携や、VDIから Microsoft 365 上の大きなデータにも快適にアクセスできるなど、他の Microsoft 製品を利用していればそれらのツールとの連携もしやすいのがメリットと言える。特に Microsoft 365 とは高速バックボーンで接続されており、アカウント管理も Azure AD で統一できる。

3大クラウドの中では一番歴史が浅いが、シェア率は2位。Azure が秀でてるのはリージョン数である。

他のクラウドプラットフォームよりもリージョン数が多く、グローバルなサービス展開を考えている企業であれば検討の一つとして上がってくるだろう。

日本国内なら他の2社が東京・大阪のみ、Azure は埼玉にもあるようだ。私からしたらこれは大した差ではないな。しかし Google Cloud だけ中国と韓国にリージョンがないようだから、そこに海外拠点を持っている企業は心に留めておいてもいいかもしれない。

また、Windows Server 2012 / 2012R2 のサポート終了時、Azure に移行することで3年間の延命措置が可能だ。

リージョン数

リージョン:全世界60以上(日本国内では東日本(東京・埼玉)と西日本(大阪))

※2022年5月14日現在

Azureの特徴まとめ

  • Windows に対する親和性が高い
  • 他の Microsoft 製品との連携がしやすい
  • リージョン数が豊富
  • 韓国と中国にもリージョンアリ
  • クラウド市場シェア率2位
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なるほど、まだうちには海外拠点はないので、気にしなくて良さそうですね。

Google Cloud とは

最後は Google の Google Cloud。Google のサービス、例えば Gmail や Google フォト、YouTube などは使ったことがない人はほとんどいないんじゃないか?というくらい、みんな Google に慣れ親しんでいる。

クラウド市場としてのシェア率は低いが、Google が好きなエンジニアは非常に多いし、トレーニング環境の整備に能動的に取り組んでくれている点はユーザからするとありがたいだろうな。

Google Cloud は他の2社に比べるとやはり処理速度が速いのが特徴だ。日常使うものだから、社内サーバーを外に出してレスポンスが悪くなるのは避けたいところだろう。その点では大いに優位性のあるサービスだろうな。

ビッグデータを解析・処理する機能もあり、機械学習モデルを構築することができるのも特徴。

一般ユーザーが利用している Gmail、YouTube などの様々な Google サービスで収集された技術やノウハウが Google Cloud にも活かされていると言える。

ビッグデータ、機械学習、AIなどの先進技術を活用したサービス展開を考えている企業であれば、選択肢の一つとして有力なものになる。

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Azure が Windows 製品、つまり Microsoft 365 とかと親和性が高いってことは、Google Cloud も Google Workspace との親和性が高いってことですかね?

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もちろんだ。勘が鋭くなってきたな、はじめ。

リージョン数とゾーン

リージョン:全世界29以上(日本国内では東京と大阪)

ゾーン:88

※2022年5月14日現在

Google Cloud の特徴

  • 若い世代にも浸透している Google ブランド
  • トレーニング環境の整備
  • Google エンジンを基盤とした圧倒的処理速度
  • Google Workspace との親和性が高い
  • クラウド市場シェア率3位
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なるほど、確かに、Google Workspace との親和性が高いのは魅力的ですね。
例えば Windows と Google と Amazon のうち、複数の製品を既に社内で利用していたら、何を優先すべきなんでしょうか…。

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うむ。どれか一つに決めるのも良し、2つ以上を採用するのも良しだ。

マルチクラウドとは

AWS や Google Cloud、Azure などクラウドプラットフォームを複数組み合わせて使用することをマルチクラウドと言う。

API連携すればそれらのサービスを必要に応じて乗り入れし合う事が出来る。それぞれのいいところを選び、組み合わせてシステムをつくるということが可能になる。

例えば、AI技術などが発展している Google Cloud ではテキストマイニングやAIによる画像処理を担当し、AWS で基本的なプラットフォーム機能を使用すると言ったことも可能である。

※APIとは、Application Programming Interfaceの略で、プラットフォームの持つ機能を外部から利用できるように提供する仕組みのこと

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なるほど。選択肢が余計多くなってきた気が…
どう選んでいいのかわからなくなってきました。

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たしかにそうだな。次は3大クラウドプラットフォームのそれぞれの特徴を比較していこう。そうすることで少しは頭を整理できるかもしれない。

それぞれのサービスの特徴と比較とは

導入検討をするにあたり、いくつかの項目でそれぞれのクラウドプラットフォームを比較していこう。

料金について

コンピューティングサービスやデータ転送量、ストレージ利用量などに応じて、料金が変わってくるため、各プラットフォームともに利用状況に応じて費用が変動する。

年間割引や継続割引などが適用されるサービスもあるので、利用料や利用期間を考慮しながら見積もる必要がある。

専用線接続サービスについて

クラウドプラットフォームへの接続方法として、各社提供する専用線接続サービスを利用する場合もある。

AWS では AWS Direct Connect、Google Cloud では Google Cloud Interconnect、Azure では Azure ExpressRoute 接続サービスというものが提供されている。

接続用途や帯域などで各社違いがあり、自社の要件に応じて選択する必要がある。

ただ、専用線接続サービスは高額になるケースが多く、ほとんどの企業は通常のインターネット回線を利用して接続していることがほとんどではないだろうか。

クラウドプラットフォームへの接続を快適にしたいユーザは、まずはインターネット回線について検討するのがコスト的にもおすすめだ。

機械学習・AIの機能について

各プラットフォームにおいて、機械学習・AIの機能が提供されているが、Google Cloud では表形式やテキスト、画像・動画にAuto ML(機械学習のプロセスの自動化)が対応している点は強みである。

機械学習やAIの利用を検討しているユーザには Google Cloud がおすすめと言えるだろう。

サポートについて

各プラットフォームでは、無料のものからエンタープライズ向けの有料のプランまで、充実したサポートプランが提供されている。サポートからの返答時間や緊急対応時の回答時間などが異なるため、自社サービスの運営状況と照らし合わせてプラットフォーム×プランの軸で選択するのがよいだろう。

リージョンについて

提供するサービスの地域や、リージョンで提供されるサービス(プロダクト)などから各社比較してプラットフォームを選択するという判断もある。

リージョン毎に提供されるサービスが違うこともある。例えば、Azure では東日本と西日本ではディザスタリカバリの項目で違いがある。

プラットフォームやそれぞれのリージョン選択をする際には、公式サイトをチェックしたり、USEN GATE 02 のようなプラットフォーム構築を行う事業者に相談するのが良いだろう。

3大クラウドプラットフォームのセキュリティレベルはどうなのか

各プラットフォームにおいて、IAM(IDおよびアクセス管理)や暗号鍵の管理、ファイアウォールの機能が提供されている。

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ちなみに部長が個人情報漏洩のリスクを気にしていたんですが、クラウドっていう時点でセキュリティのレベルは諦めた方がいいですかね?

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クラウドだからセキュリティを諦める…なんてことはないぞ。今紹介した3大クラウドは独立した機関によるセキュリティ、プライバシー、そしてコンプライアンス統制の監査を実施していて、世界的な基準の各種認証まで取得している。

オンプレ運用に比べたら余程安心できるんじゃないか?

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おお!これは説得力がありますね。

初心者でも扱いやすいクラウドプラットフォームは

大前提として、何も知識がない初心者がいきなり実践できるものではないが歴史が長く利用経験者も多い AWS では、Web上に情報が多いため、初心者でも自分で情報を調べて触ってみる…ということはしやすいと考えられる。

また、AWS・Google Cloud ともにトレーニング環境の整備にも積極的に取り組んでいる点、セミナーや書籍が多い点を考えると、Azure に比べれば取り組みやすいクラウドプラットフォームである。

各プラットフォームのトレーニング公式ページはこちら

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3大クラウド、なんとなく比較は出来たけれど、もう少し詳細が分かるとありがたいなぁ。しかも今うちが持っているサーバーを出すにはどんな構成がいいか、必要要件を満たせるか。これは流石に自分で調べないとダメですよね…?

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はっはっは、安心したまえ。そんな悩みも解決できるぞ。

おすすめなクラウドプラットフォーム構築サービスとは

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光ファイバ―テイル!!
「クラウドプラットフォーム」召喚!

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光ファイバーテイル

通常は光ファイバーを束ねたようなウィップ型ソード。ひと振りでネットワークにまつわるアレコレを解決できる。柄の先端にLANコネクタのような装飾がついており、スイッチのように押し込むとデータセンターとのコネクト、引き出すとLAN構築、天に向けるとクラウドを呼び出すことが可能。

情シスマンが光ファイバーテイルを天に向けると、USEN GATE 02 のクラウドプラットフォームが出現する

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これでパブリッククラウドだけじゃなくプライベートクラウドも含めてより多い選択肢から最適なソリューションを模索できるぞ。ハイブリッド構成、マルチクラウドもお手の物だ。設計や構築だけじゃなく運用保守まで任せる事が出来る。後ははじめが何をどうしたいかを相談すればいい。

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なんだ、最初から情シスマンさんに全部相談すれば良かったんじゃないですか!なんだか解決の糸口が見えてきた。ありがとうございます!

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よしっ!問題は解決だな。強い情シスが企業を伸ばす
また会おう!さらばだ!

自社サーバーを保有する企業の情シス担当であれば、一度は検討するであろう「クラウド化」。

多岐にわたるクラウドプラットフォームから用途や予算など様々な要件に基づいて最適なクラウドプラットフォームを選択するのは至難の業である。

USEN GATE 02 なら、3大クラウドプラットフォームはもちろん、SaaSからデータセンターまで扱っているのでトータルでのご支援が可能だ。

解決

ICT SOLUTION !

自社サーバーを保有する企業の情シス担当であれば、一度は検討するであろう「クラウド化」。

多岐にわたるクラウドプラットフォームから用途や予算など様々な要件に基づいて最適なクラウドプラットフォームを選択するのは至難の業である。

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TO BE CONTINUED…

本記事の著者

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情シスマン

本メディアの主人公。職業はヒーローで、趣味はトラフィック監視。様々な武器を駆使して情シスにまつわる問題や悩みを解決している。ITをよく知らないのに、情シス担当になってしまった人の味方です。いや、正義の味方じゃなく、正義そのもの。困っている人がいたら、助けたいお人よし。

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