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column_172023.05.19

情シスとは?求められる役割やスキル、社内SEとの違いについて解説

著者:情シスマン
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企業にはさまざまな部署が存在し、各々業務をこなしています。

情シスもそんな企業内に存在する部署のひとつ。かつては電算室と呼ばれ、企業のコンピューターシステムの開発、保守などを担ってきた情シス。ITが企業の成長戦略に欠かせない技術となってからは、求められる情シスの役割も大きく変わりました。

ITが売上に直結しない企業だと経費削減対象とされがちだった情シスですが、現在はどのように変わったのでしょうか。今回は情シスの置かれた現状を把握するとともに、情シスの役割と将来について解説していきます。

そもそも情シスとは?

情シスとは「情報システム部」の略であり、情報システム部とは企業が業務で使用するネットワークそのものや、ルータやPCなどのIT機器、業務システムなどを構築、運用する部署です。また、情報システムとは日々の業務で必要な情報の記録、処理、伝達など、大量の情報を扱う仕組みのことで、大きく2種類に分けられます。

ひとつは基幹システムです。企業活動を行う上で経営に直結する根幹部分をなす業務を担うシステムです。製造業であれば在庫管理や受注・販売管理、会計がこれにあたるかもしれません。どの企業にも共通しているものとして、人事労務、財務会計などの管理システムが基幹システムにあたります。

もうひとつは業務システムです。こちらは業務効率を上げるためのメールソフトやグループウェア、営業支援(SFA)や顧客管理(CRM)などのシステムのことを指します。 古くはこれらのシステムを社内で立案し、構築、運用などを行うのが情シスの主な仕事でした。

社内システムは一度導入すれば終わりというわけではなく、毎日の正しい運用と定期的なメンテナンスが必要です。 これらも情シスの大切な仕事のひとつで、さらにソフトの使い方やトラブル対応などのITサポートデスクの側面も持っています。

IT機器やシステムが浸透している世の中とはいえ、みんながみんなIT機器に強いわけではありません。 特に企業用の情報システムは使い方も異なるため、使い方に迷う社員もいます。 そのようなときに情シスは社内のIT指南役となるわけです。

経営戦略に直結!情シスの4つの役割

情シスの役割とは、社内システムの開発や運用、保守などを行い、社内業務が安全に効率よく行われるようにすることです。ここでは情シスの役割を4つに分けてご紹介します。

売上や業務に直結するIT戦略やシステムなどを企画する役割

1つ目は、経営戦略・事業を支えるシステムの企画立案・要件定義を行う「攻めのIT戦略」です。プロフィット部門やオペレーション部門など、情シス以外の仕事内容を把握し、各部門の要望や業務分析を行い、それにあったITサービスの導入や企画を行います。

単に既存システムの保守や運用をするだけでなく、更なる業務効率化や売上増などを支援する役割です。

既存システムの運用保守

2つ目は、既存システムの保守・運用業務といった役割です。システム運用開始後、情シスは会社から100%に近い可用性や更なる利便性を求められます。可用性においては、100%を維持することは至難とはいえ、生産管理や販売管理、人事や会計などは、このシステムが止まると企業全体の動きがストップしてしまうため、それを目指さなければいけない非常に重要な役割です。

また更なる利便性を求められる際には、要望を上げた部署が行う業務知識も不可欠であり、社員の要望を正しく吸い上げるコミュニケーション能力も必要になります。
「システムエンジニア」と呼ばれる職種が担当することが多く、近年はクラウドやセキュリティへの知識も求められる、高度で専門的な職になっています。

社内インフラの構築、運用、保守

3つ目は、サーバやネットワークなどの社内インフラの構築・運用・保守の役割です。インフラ系サービス(インターネット回線や拠点間接続サービスなど)の選定や導入なども担います。また、インフラ周りのセキュリティ検討や、末端のPCキッティングまで含めた全体的なインフラ対応を求められており、「インフラエンジニア」と呼ばれる職種が担当します。

現代においては、働き方の多様化によるゼロトラストネットワーク・ゼロトラストセキュリティの検討や、導入・運用まで対応する必要があり、「セキュリティエンジニア」としての役割も求められるため、常に新しい専門的な知識・スキルを吸収していく必要があります。

仕事をする上でなくてはならないITインフラを整備して、故障やウイルスなどから守るために適切なメンテナンスを行う、とても重要な役割です。

サポート・ヘルプデスクの役割

4つ目は、社内のヘルプデスクの役割です。ヘルプデスクとは、いわばサポートセンターのことであり、社内インフラ、例えばアプリケーションの使い方がわからない、PCに不具合がある、などについて解消方法の手ほどきをします。PCや業務ツール・セキュリティサービス導入時の社内配布や設定、IT資産やユーザ、パッチなど様々な管理対応、FAQ作成など、そのサポート業務は多岐に渡ります。

現代では、ヘルプデスク関連のサービス(ツールやアウトソーシングサービス)も充実しており、以前よりはこの役割の重要性は薄れてきていますが、ITについてなんでもすぐ相談できる担当が社内にいることの安心感は大きいですね。

情シスの役割まとめと今後について

もともと企業の電算室として誕生した経緯があるため運用と保守が主な役割でしたが、それだけでは売上に直結するとは言えず、時には情シスで持つ予算が企業内で経費削減の対象となってしまうこともありました。

限られた予算の中で高いセキュリティと可用性を求められることになりますが、こうなると予算も人員も最小限なわけですから、情シスとして満足の行くパフォーマンスをすることはとても至難であり、及第点を保つことになるでしょう。情シス担当者も事故のないように変化を嫌い、保守的な傾向を強めていくかもしれません。情シスが保守的になるとプロフィット部門が求めるシステムも思ったようには実現できなくなり、 結果的に情シスが社内で孤立するという悪循環に見舞われます。

これは情シスの問題ではなく、会社のIT戦略が原因となります。

日本企業のIT投資の費用対効果はアメリカの半分以下と言われており、世界の企業からもまだまだ遅れを取っています。グローバル社会を生き抜くためには、IT戦略の根本的な考え方を変える必要があるかもしれません。これまでのような運用と保守だけではなく、営業部や経営企画部などと積極的にコミュニケーションを図って、売上貢献のためシステム構築の企画・立案をしていく事も情シスに求められています。

情シスの形態は企業によって異なる

情シスは企業によってさまざまな業務形態が存在します。主に4種類の業務形態があり、どの形態になるかは企業規模によって変わる傾向にあります。

ひとり情シス

ひとり情シスは数ある情シス問題のなかでも論じられることの多い話題のひとつで、その名の通り一人で情シスの業務を担っています。主に従業員の数が多くない中小企業に多いです。いわゆるワンオペ状態なので、一人に負荷やノウハウ、知見が集中化している状態となり、退職によるリスクなど様々な問題が起こりうる状態と言えるでしょう。

情報システム部門に所属している会社員514名への情シス実態調査を行った株式会社メタップスによると、ひとり情シス企業の割合は11.4%存在しているようです。

(出典:https://press.metapscloud.com/report-2021-11-11)

また一般社団法人 ひとり情シス協会が発表する「ひとり情シス実態調査」では、従業員50名から500名までの独立系、大手企業グループ系の中堅企業のうち32%がひとり情シス状態であるようで、そのうちの60%近い企業が増員の意向を示しています。

(出典:https://promit.gr.jp/2022/01/26/476/)

近年の働き方改革により、クラウド利用やセキュリティ対策の複雑化などで増える情シス業務への対応が検討されていると言えるでしょう。

ひとり情シスの場合、情シス担当のスキルや工数と、対応しないと行けない情シス業務を照らし合わせて自社に足りないスキルや工数を調整する必要があり、情シス業務のアウトソーシングなどを検討することをおすすめします。

兼任情シス

兼任タイプは他部署と情シスを兼任している形態です。総務部や業務部などと兼任することが多く、ひとり情シスでも兼任タイプがよく見られます。
立ち上げ間もないベンチャー企業や中小企業に多い形態で、システムエンジニアなどの専門家を採用できない企業でも、取り急ぎ外部のベンダとのやり取りをしていくために窓口として兼任者を置く場合もあります。

専門家を配置できない場合、セキュリティやインフラ周りの対応を自社で完結することは不可能となり、ITトラブルへの迅速な対応が難しくなるケースもあります。仮に専門家を採用できたとしても、兼任による他業務に工数が取られてしまい、満足に情シス業務を遂行できない可能性がでてしまうことがデメリットと言えます。

ただ、経営企画部など売上に直結するような部署と兼任している場合は、「攻めの情シス」としての役割を担いやすいポジションにあると言えるでしょう。ひとり情シスタイプと同様、情シス業務のアウトソーシングなどで、自社に足りないスキルや工数を調整する必要があります。

複数情シス

複数の人員がいる情シスは担当者数名で情シス業務を行い、業務内容によって担当も振り分けられています。ひとり情シスは部署として設立されていない場合がありますが、複数情シスの場合は1つの部署として成り立っていることが多く、中企業から大企業で採用されています。

情シス部門の中でも、インフラ担当やITサポート・ヘルプデスク業務担当などの様々な業務に対応できる専門家を用意できていることが多く、トラブル対応なども迅速に行えるのが特徴です。

複数情シスで構成される場合は、責任者も配置されるなど、組織化された形になることが多いため、情シスを担当する社員のキャリアパスも描きやすいというメリットもあります。

別会社として独立させる

少人数でやりくりしている印象の強い情シスですが、大企業ともなると情シスの業務を社内から切り離し、ひとつの会社として独立させているケースがあります。
主にシステムの開発を行っており、グループ会社のシステム関連業務を一手に引き受けているほか、システム開発、運用、保守を1つのサービスとして販売していることも多いです。

社内SEとの違い

情シスと同じような言葉として「社内SE」があります。SEはシステムエンジニアのことなので、社内の情シス関連業務を行うシステムエンジニアのことを社内SEと呼びます。

情シスは情報システム部門という組織を指し、社内SEはシステムエンジニアが担う業務を行っている人・役割を指します。

情シスにまつわる課題とその解決方法とは

スキル・人材不足

経済産業省が実施したIT人材に関する調査では、2019年以降、入職者より退職者の方が多い状態が続いているようです。このままだと2030年には40〜80万人規模でIT人材不足が生じる懸念があるとされており、人材不足が叫ばれる業種であることは間違いないでしょう。

出典:経済産業省「ITベンチャー等によるイノベーション促進のための人材育成・確保モデル事業

さらに情シス業務は、インフラ・ネットワーク、セキュリティ、最先端IT(ビッグデータ、AI等)などの様々な分野があり、それぞれに高度に専門的な知識・スキルが必要です。企業が情シス担当を必要としていても、なかなか採用できないという状況になっているというのが課題の一つです。

情シスと他部署間の連携不足

営業部門や他部署とのコミュニケーションがうまくとれておらず、関係値が悪い企業もあります。

「セキュリティ上許可できないアプリなのに、営業が顧客との連絡で勝手に使っていて、注意してもやめてくれない。」(「シャドーIT」という)
「売上を背負っている営業部からすると、情シスからとやかく言われることで営業時間をを割かれたくない。」
「情シス主導で導入したツールが使いにくい。」

などはよくある情シスと他部門のいざこざです。

営業部門と情シスの業務の違いをお互いが理解できなければ、衝突してしまうのも当然です。これらは部署間でのコミュニケーション不足に端を発しています。しかし、そこに気付かずお互い主張ばかりしあっていては、何の解決にもなりません。

情シスとしても、他部署の業務や活動を理解し、システムやツールの導入時には利用するユーザにヒアリングを行うなど、日頃のコミュニケーションをしっかりとることが重要です。

ツールやシステムの導入後も、定期的に意見を吸い上げ、改善をしていくこと・その実行内容を社内にも通知することで、なかなか見えにくい情シスの業務も、社内に認知させていくことができるようになります。

情シスでありがちな「ひとり情シス」による弊害

ひとり情シスはITリテラシーに理解のない企業に多く、なかには少しパソコンに詳しいからという理由だけで仕事を任される場合もあります。

ひとり情シスの問題点は、担当が休んだときに対応できる人がいなくなること、ITに詳しくない人が担当だとトラブルがあったときの対応ができないこと、企業が求める働きに対して成果が出せないことなど多岐に渡ります。

経営陣にITリテラシーがない故の弊害で、他部署にもその考えが伝播する可能性があり注意が必要です。経費削減も大切ですが、ひとり情シスは効果的な削減とは言い切れず、リスクも多いということを覚えておく必要があるでしょう。

現代では、IT人材不足によりなかなか情シスの人員確保ができないということもあります。各業務でアウトソーシングできる部分などを整理して、外部の企業と一緒に情シス業務を担当することも可能です。IT関連業務について、なんでも相談できるパートナー企業を1社持っておくといいですね。

ちなみに、USEN GATE 02 は、ひとり情シスの企業さまでも安心してお任せいただけるよう、インターネット回線やセキュリティ対策、サーバ関連など、幅広いラインナップでご支援しております。

経営層からの理解が得られにくい

情シスの業務内容はバラエティに富んでおり、ヘルプデスクとしての役割もあるためかIT関連の「何でも屋さん」 として扱われやすい傾向にあります。パソコンが起動しない、アプリが開かない、メールソフトがおかしいなどの相談を受けることも少なくありません。なかにはExcelの使い方を教えて、iPhoneのここがわからないなど、 情シスの仕事なのか首をかしげることまで頼まれるケースがあります。

たしかに、ほかの社員よりITについては詳しくITのプロとも呼べる存在です。 社内の人が困っていれば助けてあげるのも役目かもしれません。しかし、情シスとは関係のない、 しかも本当はすぐに解決できる質問で逐一呼ばれていては仕事になりません。 ただ、ひとり情シスや兼任情シスなどに見られるように、その立場を軽んじられがちな情シスは「何でも屋さん」 のような立場に立たされているケースも少なくないのが現状です。

情シスを企業からなくしたら、社内業務はスムーズに回るでしょうか?

アプリの使い方がわからない程度ならまだしも、基幹システムがトラブルを起こしたらどうでしょう? 例えば、受注がきてもシステム上で在庫確認ができず、現場に電話をして在庫と納期の問い合わせをするなど、システム上のトラブルを人力で乗り越えるのは大幅な手間がかかります。 従来型の「受け身の情シス」であっても、直接的に利益を生み出さないから情シスは不必要とする考えはナンセンスです。

情シスのキャリアパスとは

所属する企業によって求められるスキル・知識・役割が大きく変わります。企業規模の大きさや組織の構成によっても、情シスが担うべき範囲は変わりますし、情シスの組織構成次第では、自身が担当する範囲も変わります。幅広く見なければいけない場合は、汎用性が高まりますが、その分専門性は身に付きにくくなります。ネットワークの専門性を高めたいが、所属している企業だと特にネットワークについては重要視するような業務内容ではない、といったこともあります。

情シスの基本的なキャリアとしては、「メンバー」「リーダー」「マネージャー」「CTO(最高技術責任者)/CIO(最高情報責任者)」のような流れになると思います。上のキャリアに進むにつれ、幅広い対応力と知識、マネージメント力・ビジネススキルが求められます。ちなみに日本の場合では、「CTO/CIO」のような役職がある場合が少ないのが現状です。もしくは、より高度な専門的技術者としてキャリアを積む場合もあると思います。

キャリアパスを描いていくには、まずは目指しているキャリアを明確にすることから始めましょう。そこから自身に必要なスキルやそれを身に着けられる役割を与えてもらえる環境を考え、場合によっては転職も含めて検討する必要があるでしょう。どういったキャリアになるにしろ、「攻めのIT」という考え方は重要になります。売上や業務効率化に貢献することができる情シスになれると、より求めるキャリアに近づけるでしょう。

情シスには変化が求められている

従来情シスの仕事は、インフラやシステムの保守や運用がメインでした。たしかにシステムの開発、運用、保守は情シスにとって重要な仕事です。しかし、IT戦略が企業成長に大きく関わる現代では、情シスの役割も大きく変化を求められています。いくら苦労してシステムを構築しても現場に浸透しなければ意味がありません。

日本の企業はITガバナンスを重視する傾向にあります。ガバナンスやルールを決めると業務を行いやすいというメリットはありますが、現場の要望とそぐわないケースがあるというデメリットも生まれます。結果としてセキュリティリスクを孕むシャドーITが広まる原因ともなってしまうのです。

これを防ぐには情シスが率先して他部署との連携を図り、現場に必要なシステム開発を行うことで情シスも一丸となって会社の売上に寄与することが重要でしょう。

情シス業務をアウトソーシング(外注)するのもおすすめ

前段解説した通り、情シス部門には様々な課題があります。人材・スキル不足については、自社で解決するのが難しい課題であり、人材を探しているけどなかなか採用できない…という企業も多いのではないでしょうか?

そういった場合、情シスのアウトソーシング(外注)を検討するのがおすすめです。

アウトース(外注)できる代表的な情シス業務

ITサポート・ヘルプデスク

アプリケーションやデバイスの設定・使い方などなど、日々業務をする中での質問やサポートは多くあります。いわゆる社内ヘルプデスクといった業務ですが、比較的外注化が簡単な業務の一つです。

FAQやマニュアルの作成から、日々のサポートまで、様々な形で支援を受けることが可能で、契約形態なども様々用意されており、自社の状況に合わせて柔軟な導入も可能です。

従業員支給デバイスなの機器管理や更新

従業員へ支給しているPCやスマホ、ネットワークにつながっているプリンターなど、会社で管理するIT機器は多くあります。

普段からPCのOS更新、アプリケーションのバージョンアップなど、様々な保守業務があり、新入社員が入社するときはPCの設定(キッティング)を実施するなど、細々した業務も多く発生します。また、機器が故障した際にはその対応も必要ですよね。

こういった業務についても比較的外注化が容易です。ヘルプデスク業務として依頼することも可能ですし、IT資産管理ツールを導入して管理工数を削減することも可能です。

また、PCなどのデバイスにおいては、リース契約などもあるため、保守をベンダに任せることもできるでしょう。

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ネットワーク・インフラの保守や運用

社内システムやインターネットの利用、サーバなど、ネットワークやインフラの保守・運用は会社運営において重要な情シス業務の一つです。

専門的なスキルが求められる業務ではありますが、これも外注することが可能です。ネットワークの構築・運用・保守ができる企業に設計から依頼することもできますし、すでに出来上がっているネットワークの保守から依頼できる場合もあります。

システム監視やインシデント対応など

システムが正常に稼働するために監視、トラブルがあった際には迅速な対応をすることは、業務を途切れさせないために必要なことです。サーバやアプリケーションの稼働監視、ソフトウェアの管理なども外注化することで、専門家をアサインすることが可能です。

情シス部門をアウトソーシングするメリットとは

情シスの人材が不足しているのにも関わらず、情シスが担うべき業務は幅広くなっています。働き方改革が進み、社内だけでなく社外で働く従業員を含めたセキュリティ対策など、守備範囲も広がっているのが現状です。

広範囲な業務、専門的なスキルが求められる業務特性上、人材育成にも時間とコストがかかります。そこで重要になってくるのが情シス部門のアウトソーシングです。

情シス部門の負荷軽減

アウトソーシングすることで担当業務量を減らし、情シスの時間的・精神的な余裕を作ることができます。本来実施すべきメイン業務に集中できるというメリットのほかにも、攻めのIT戦略の立案などにも注力することができるといったメリットも生まれます。

コスト(お金と手間)の削減

前述の通り、IT人材不足により採用活動にもコストがかかるのが現状です。自社で教育するにも時間がかかるため、その手間を考えると人件費の負担は大きくなるでしょう。人員確保や教育のお金や手間を考慮すると、アウトソーシングすることでコストダウンを図れる可能性があります。

属人化の問題解決

情シスが少人数である場合、業務内容が属人化してしまい、休職・退職の際に業務が止まってしまう可能性があります。企業のインフラ部分を支えるのが情シスの役割でもあるため、何があっても機能するようにしておく必要があります。アウトソーシングをしておくことは属人化のリスクを低減することにつながります。

まとめ

本来情シスは企業にとって大切な役割を担う、なくてはならない部署です。ただし何十年も前のようにシステムの運用と保守だけでOKという時代は終わりを告げました。

ITはさらなる進化を見せ、企業にとってはますます必要な技術になります。テクノロジーが変化を見せれば、 情シスの役割も変化するのは当然のこと。他部署と連携しながら現場で生きる企画や開発をすることが、 今後の情シスに必要だと言えるでしょう。

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