クラウドプラットフォームへの接続におすすめの方法とは?クラウドの接続回線をICT Solution!
クラウド上にシステムを構築すると、物理的にそれらへ接続する方法は数種類あるが、セキュリティや安定性、コストとの兼ね合いで、どの接続方法を選択するかが悩ましい。自社に最適な接続方法の選択を求められ、悩める情シスがここにもひとりーーー
クラウドプラットフォームへの接続方法か…考えてもみなかったなあ。てっきりインターネットで接続するものだとばかり思っていたけど、ほかの方法もあるのか。セキュリティや速度の安定性、コストについても考えなきゃならないし、どの接続方法を選べばいいのか、悩みどころだぞ。いったいどうすれば…そうだ、こんな時こそ情シスマンさんに相談しよう。電話番号を聞いておいてよかったぁ。
──── プルルルル‐‐‐ ────
ん、はじめか、珍しいな、電話をしてくるなんて。
毎回、毎回、情シスマンさんの登場を待ってばかりもいられませんからね。
なるほど、で、今日はどういった相談かな。
はい、じつは我が社でもついにクラウドプラットフォームを利用することになったんですけど、その接続方法をどうするか先方の営業に聞かれて…。
インターネット接続しか頭になかったものですから、どれを選べばいいのか悩んでしまって、夜もろくに眠れない状況なんです。
それで電話をかけてきたわけか。よし、わかった。それじゃまずはどんな接続方法があるのか見てみようか。
クラウドプラットフォームへの接続方法
クラウドプラットフォームへの接続は、主にインターネットを介して行われる。既存のインターネット接続環境を利用できるので、導入が比較的容易であることから広く普及している方法である。利用者は会社にいても自宅にいても、ただブラウザーに接続先のURLを入力すれば簡単に接続することができる。だが誰でも接続できるインターネット環境のセキュリティには不安な要素もある。そこで登場するのがインターネットVPN接続だ。
VPNとはVirtual Private Networkのことで、つまり仮想的にプライベートネットワークを構築する技術のことである。専用の接続機器やソフトウェアが必要となるが、仮想とはいえ他者の侵入が難しくなるプライベートなネットワークを構築できるため、ただのインターネット接続よりはるかに安全であるといえる。それよりもさらに安全性を追求している接続が専用線・閉域網接続だ。通信事業者が独自に用意しているネットワークであり、許可されている利用者のみが接続できるため、より高い安全性が確保できるのが特徴だ。
主に3つの接続方法があるんですね。
そのとおり。それぞれの特徴を見極めたうえで、自社に最適の接続方法を選ぶ必要があるぞ。それじゃ、接続方法を選ぶときのポイントを考えてみようか。
調査
- クラウドプラットフォームを導入するにあたって、自社に最適の接続方法を選択したい。
- 一定レベル以上のセキュリティは確保したい。
- 通信品質も満足のいくものにしたい。
- 無理のないコストで導入したい。
接続方法を選ぶときのポイントとは
クラウドプラットフォームを利用するにあたって、セキュリティをおろそかにすることはできない。とはいえ、予算にも限りがあるため、無理のない範囲のコストで実現できる接続方法を選ぶ必要がある。構築するシステムがどの程度機密性の高いデータを扱うのか、漏洩したり破壊されたりした場合、自社にどれだけの影響があるのかを検討し、リスクとのバランスを考慮して、自社にとって最適な接続方法を選ぶことが重要だ。
また適度な通信品質を確保する必要もある。運用開始後、実際に使ってみたユーザーが不便になったと感じないよう、必要最低限の速度と安定性を確保しなければならないだろう。
クラウドにどこから接続するかも考慮するポイントのひとつだ。自社からのみの接続か、外出先や自宅からの直接接続か、といったことも接続方法選択の目安となる。
安い方がいい!とか、高い方が安心!みたいな感じで闇雲に選ぶのではなく、構築するシステムの内容を踏まえて、セキュリティや通信品質、コストの面から最適な接続方法を選ぶということですね。よくわかりました、情シスマンさん。
うむ、では次にそれぞれの接続方法のメリットとデメリットを見ていこうか。
各接続方法の比較
接続方法によって、メリット・デメリットが存在する。自社に合った接続方法を選ぶためには必ず理解しておこう。
インターネットでの接続におけるメリット・デメリット
インターネット接続のメリットは、なんといってもその導入の容易さとコストの低さだ。
そもそも既存のインターネット接続の環境さえあればよく、クラウドプラットフォームを提供する業者と契約すればすぐにでも利用を開始することができる。もちろんその後、プラットフォーム上にシステムを構築するといった作業は必要だが、そこに至るまでのハードルが、ほかの接続に比べて最も低いといえるだろう。
だがそれだけにデメリットも目立つ。誰にでもアクセスできるインターネットを利用する以上、システムに侵入されたり攻撃されたりするリスクが、ほかの接続方法よりも高くなってしまう。またネットワーク接続におけるセキュリティの確保は基本的に自社責任となるため、一定以上のセキュリティを保つには接続元のIP制限を行うなど、なんらかのセキュリティ対策を行う必要があるだろう。
インターネットVPNのメリット・デメリット
ただのインターネット接続とは違い、仮想的なプライベートネットワークを構築するため、比較的安全性が高い。認証を通過した利用者しか接続できず、また通信が暗号化されているため、情報漏えいの心配もそれほどなく、侵入や攻撃といったリスクも減らすことができる。端末から直接クラウドに接続する環境の場合、端末にVPNソフトを導入する事で対応できるため、モバイル端末や、テレワークでのアクセスに利用することも容易だ。
しかし、現時点(2022/7/28時点)ではクラウド側に直接端末からアクセスする事は3大クラウドの中で AWS と Azure のみである。また、AWS ではVPN用のClientソフトを利用する費用も従量課金として発生する為、割高になるケースが多く、社外からのアクセスについては自社で元々利用していたリモートVPN(FortiClient など)を活用する形式も比較的多い。
ただし、クラウドと自社間でVPN接続している場合は、利用者はインターネットへの直接接続によってのクラウド接続はできなくなり、利用する場合は自社経由での接続が必要となる。デメリットとしては、ただのインターネット接続よりはコストと導入の手間がかかること、そして通信品質があまりよくないということである。だが近年はインターネット回線も広帯域化が進み、通信環境は大きく改善しているので、それほど気にする必要はないだろう。
閉域網接続のメリット・デメリット
閉域網の最大のメリットは、そのセキュリティの高さである。通信事業者が用意しているネットワークであるため、不特定多数のアクセスそのものが皆無であり、また専用のネットワークであることから通信の品質も高い。
強固なセキュリティを保つには必須の接続方法といえるだろう。だが通信事業者やその協力会社などが独自に用意した通信環境であるため、他の接続方法と比べてコストが高くつくことは否めない。
おすすめの接続方法とは
各プラットフォームの専用線・閉域接続サービスを利用しているユーザーは少なく、一般的にはインターネットVPN接続を行っているユーザーがほとんどではないだろうか。インターネットVPN接続がスタンダードと言えるが、使っていく中で「クラウドプラットフォームへの接続が遅延する」「処理が不安定」といった悩みが生まれてくることも多い。テレワークなどの働き方の多様化により、企業のインターネット回線の負荷はどんどん高まっている。
そんな中、クラウドプラットフォームも活用して…となると、どうしても企業のインターネット回線の帯域は圧迫され、接続が不安定になる。クラウドプラットフォームも快適に利用したいとなると、遅延の少ない回線を選ぶのが重要になるのだ。
そこでおすすめなのが「USEN GATE 02 プレミアインターネット」。
光ファイバーを複数ユーザーで使用する"共有型"と比べ、1社専有型のインターネット回線「プレミアインターネット」であれば、他のユーザーの影響を受けにくく、通信が安定する。ベストエフォート型であれば100Mbps~10Gbps、ギャランティ型であれば最大速度1Gbps確保帯域は10Mbps~500Mbpsの中から利用用途に合わせて選べるため、コスパよく使用することができる。クラウドプラットフォームを快適に使用したいのであれば、「1社専有型」がおすすめなのは間違いないだろう。
情シスマンさん、よくわかりました。ようやく我が社に最適な接続方法が選べそうです!クラウドプラットフォーム自体も USEN GATE 02 で取扱いありますし、纏めて相談すればよかったのか!
うむ、はじめ、ちなみに USEN GATE 02 なら、クラウドへ接続する際の社内側のVPN機器も提供が可能だ。設定もやってくれるのではじめは何もやらなくていいぞ!
これでぐっすり眠れるな。
それではまた会おう、さらばだ!!
解決
クラウドプラットフォームを利用する場合、多くの企業はインターネットによる接続を選ぶのが一般的だ。コストを抑えつつ、快適な処理速度を担保したい場合、使用するインターネット回線のスペックが重要だ。
「USEN GATE 02」のサービスを利用すれば、他の接続方法に比べ、コストを抑えつつ、快適なクラウドプラットフォームの利用が叶うだろう。
- 1社専有型回線のため、他社の影響を受けずに安定した通信を確保できる
- 24時間365日の現地対応サポート付
- SLA(サービス品質保証制度)も標準装備
- 自社に必要なスペックを13品目から選べる
本記事の著者
情シスマン
本メディアの主人公。職業はヒーローで、趣味はトラフィック監視。様々な武器を駆使して情シスにまつわる問題や悩みを解決している。ITをよく知らないのに、情シス担当になってしまった人の味方です。いや、正義の味方じゃなく、正義そのもの。困っている人がいたら、助けたいお人よし。